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秋田県、冬季クマ猟を9年ぶり解禁 人的被害の抑制に期待

 秋田県は、ツキノワグマの冬季の狩猟を2008年以来9年ぶりに解禁した。本年度、県内でクマの目撃数と人的被害が過去最多となったためだ。11月15日に始まった猟は来年2月15日までで、今月11日現在、25頭を捕獲した。県自然保護課の担当者は「単に捕獲するだけでなく、クマを猟銃で追い払い、人間が怖いと学習させる狙いがある」と語る。
 県警によると、県内のクマの目撃は11日現在で1297件。前年同時期の872件を大幅に上回り、過去最多となった。人的被害は、5月に仙北市でタケノコ採りの女性が襲われ死亡した事故をはじめ20人。過去最多だった昨年度の19人を上回っている。
 背景には、少子高齢化で狩猟者が減少していることや、中山間地が荒廃し、クマの生息域が人里近くまで拡大していることがあるとみられる。
 目撃数の増加に伴い、捕獲数も増えている。県自然保護課によると、11月15日までに769頭を捕獲。昨年度は476頭だった。
 県は09年以降、クマの生息数が減り過ぎないよう、冬季の狩猟自粛を県猟友会に要請してきた。しかし、本年度は人身被害に歯止めがかからないことなどを理由に、58頭を上限に解禁に踏み切った。
 県自然保護課の担当者は「県内の里山では人身被害が相次ぎ、危険な状態になっている。狩猟を解禁することで、春にかけての出没抑制にもつなげたい」と話している。


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2017年12月13日水曜日


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