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<二戸・漆塗り>木地師研修生に待望若手 八戸の30代男性採用

木地師を目指して修業を始める長畝さん(右)と藤原市長

 漆生産の国内シェア7割を誇る岩手県二戸市は、漆塗り職人に器を提供する「木地師」の研修生に、八戸市の長畝(ながうね)崇さん(34)を採用した。二戸市には現在、現役の木地師がいないことから、新たに若手を育成して漆製品の一貫生産を目指す。
 採用は1日付。長畝さんは二戸市の非常勤職員となり、岩手県洋野町の工房で数年間の修業を積んだ後、二戸市で独立する計画だ。
 「浄法寺塗」が全国的に有名な二戸市だが、戦後の漆器文化の衰退で木地の制作は、洋野町や茨城県の木地師に依頼する状況が続いていた。地元で木地を調達できるようになれば「浄法寺」ブランドの魅力向上が期待できる。
 八戸市で障害児を支援するNPO法人に勤めていた長畝さんは「昔から物作りの世界に憧れがあり、募集広告を見て直感的に飛び込んだ」。「経験は全くないが、早く技術を習得して二戸市に貢献したい」と抱負を語る。
 辞令を交付した藤原淳市長は「浄法寺漆の振興には木地師の養成が長年の課題だった。苦労はあると思うが最後まで頑張ってほしい」とエールを送った。


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2017年12月14日木曜日


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