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<ベガルタ>加入内定ジャーメイン、大学生活Vで締める 「持ってる」男、飽くなき向上心

大学生活を締めくくる大会に向け、調子を上げているジャーメイン=9日、茨城県龍ケ崎市の流通経済大フットボールフィールド

 J1仙台の特別指定選手で、来季加入が内定している流通経済大4年のFWジャーメイン良(22)が16日、東京・上柚木公園陸上競技場で全日本大学選手権初戦の環太平洋大(中国)戦に臨む。「終わりよければ全て良し」。大学生活を締めくくる大会に向け闘志を燃やす。

 9日、東京国際大との練習試合。45分を3回行い、ジャーメインは2回目に2トップとして先発した。存在感は別格。左からの折り返しに機敏に反応し、相手DFを置き去りにしてゴール前に詰め、得点してみせた。
 最大の武器とする速さを生かした場面を振り返り「いいボールが来たので合わせるだけだった」とさらり。「気持ちが高まってきた。優勝で終わりたい」と大学選手権を見据える。
 「持っている」選手だ。始まりは2014年6月の天皇杯茨城大会。大学のトップチームと所属する1年生チームが対戦し、2−2からジャーメインのゴールで勝利した。その後、トップチームに登録され、主力として経験を積んだ。
 今季、関東大学リーグ1部では22試合に出場し11得点。大学で自身初の2桁得点を達成したものの「数字だけを見れば悪くはないが…」と納得していない。向上心が、加速的な成長を後押した。
 今季は仙台の特別指定選手となり、大学の試合日程の合間を縫って練習に参加。2日の最終節甲府戦では後半37分、ピッチに立ちリーグ戦デビューを果たした。「高いレベルを吸収できた」と手応えを感じている。
 流通経済大の中野雄二監督は「持って生まれたスピードは上のカテゴリー(J1)でも通用するのではないか。真面目な選手で、ゴール前への入り方は努力で身に付けた。決定率は去年まで3回中1回だったが、今年は3回中2回になった」と評価する。
 7月の仙台と神戸のプレシーズンマッチでは、自ら得たPKを利き足の左で決めた。8月はユニバーシアード夏季大会決勝で、日本の3大会ぶりの優勝を決めるゴールを挙げた。「FWとして『持っている』と言われるのは悪い気がしない」と笑顔を浮かべる。
 仙台を選んだ理由は「最初に声を掛けてもらい、必要としてくれたから」。手本にするのはチーム得点王の石原で「ボールを収め、前線で時間をつくれる点を見習いたい」。来年1月に入団会見を控える。プロ生活に弾みをつけるためにも、大学最後の大一番を笑顔で終える決意だ。(佐々木貴)

[じゃーめいん・りょう]小学1年でサッカーを始め、FC厚木ジュニアユース、流通経済大柏高と進んだ。2015〜17年、全日本大学選抜。父が米国人、母は日本人で日本国籍を持つ。神奈川県出身。182センチ、75キロ。


2017年12月15日金曜日


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