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<文翔館>歴史的建造物をライブハウスに 新たな切り口で山形の魅力発信に挑む

会場の文翔館議場ホールを下見する山崎さん

 山形県の魅力をアーティストとともに県内外に発信しようと、宮城県出身の女性が奔走している。企画の第1弾は、山形市内の歴史的建造物を使ったフォークロックバンドのコンサート。取り合わせの妙から生まれる新たな価値をアピールし、地域活性化と交流人口の拡大を目指す。

 山形市の文翔館議場ホールで23日、バンド「ロットバルトバロン」がコンサートを開く。実行委員長は白石市出身で、山形市で会社勤務などを経て、今年8月から最上町地域おこし協力隊を務める山崎香菜子さん(34)。開催を目前に控え、チラシを配布したり、地元ラジオに出演するなどPRに駆け回っている。
 バンドは東京都出身の男性2人組で、2014年にデビュー。高音のボーカルと耽美(たんび)的な曲調が特徴だ。17年3月に山形県大蔵村の肘折温泉で開かれた「肘折国際音楽祭」に出演した。ボランティアスタッフだった山崎さんは「豪雪をバックに歌う姿はとても新鮮で、東北で生きる人たちへの優しくも力強いメッセージに聞こえた」と振り返る。
 その後、バンドが文翔館での公演を熱望していると聞き一念発起。コンサートの主催経験は無かったが、音楽祭で知り合った学生、県職員、会社員らと今年8月に実行委員会を組織し、準備を進めてきた。
 文翔館は山形県庁舎・議会議事堂だったルネサンス様式の洋館で、国重要文化財に指定されている。クラシック以外の公演は珍しく、山崎さんは新進気鋭のミュージシャンとのコラボレーションを通して、双方の新たな魅力の発見と発信に期待する。
 公演には首都圏のファンも訪れるほか、動画のネット配信を検討している。山崎さんは「アーティストと同時に山形の冬と歴史的建造物を知ってもらう機会をつくりたかった。今後も新しい切り口で山形をはじめ東北の魅力を伝え、地域間の交流につながる活動をしていきたい」と話す。
 入場券は前売りが大人3000円、大学生以下2000円。当日券は500円増し。主なプレイガイドで販売している。連絡先は実行委事務局080(3256)1134。


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2017年12月15日金曜日


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