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CLTパネルで工期短縮 強度や断熱性に優れた木の建材 いわき災害公営住宅に採用

CLTパネルで建築中の災害公営住宅。一部は3階まで組み上がった=福島県いわき市常磐下湯長谷町

 中高層の木造建築が可能な直交集成板(CLT)を活用した福島県いわき市内の災害公営住宅の建築現場が14日、自治体や建築業界の関係者らに公開された。3階建て2棟で計57戸分で、福島県などによると、CLTパネルを構造体に使った建築物としては国内最大級という。
 住宅は東京電力福島第1原発事故に伴う避難者向けで、延べ床面積4688平方メートル。整備の迅速化のため民間企業が建築し、県が買い取る方式で進めている。来年2月に完成、3月に入居開始の予定。3階まで組み上がった区画で、パネルがむき出しの内部などを約150人が見学した。
 CLTは板の繊維方向が直角に交わるよう互い違いに重ね合わせた建材。強度が高く断熱性や遮音性にも優れ、木材の利用拡大につながると期待される。
 公営住宅への採用は、普及促進と建築技術確立が狙い。県内の建設会社など7社の「ふくしまCLT木造建築研究会」が建築を担った。工期は一般的な鉄筋コンクリート住宅の6割程度に短縮できたという。
 研究会の菅家洋一会津土建社長は「地域の森林資源を活用できれば林業振興につながり、二酸化炭素の排出削減にもなる。福島県をCLT活用のモデル地区にしていきたい」と話した。


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2017年12月15日金曜日


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