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<気仙沼港町防潮堤建設断念>宮城知事「現地点ではベストの案」気仙沼市長「景観が守られた」

 宮城県が気仙沼市港町に計画していた海抜5.0メートル、長さ460メートルの防潮堤建設を断念したことに関し、村井嘉浩知事と気仙沼市の菅原茂市長が15日、それぞれ記者会見して見解を述べた。村井知事は「現地点ではベストの案」と強調し、菅原市長は「景観が守られた」と方針転換を歓迎した。
 県の新計画は、接続を予定した魚市場前の防潮堤(海抜5.0メートル、長さ約1.3キロ)を西側に180メートル延ばし、山につなげる。
 村井知事は報道各社の取材に「さまざまな案を出し、粘り強く交渉した。最低限、県民の理解を得られる形になった」と話した。
 地元の反対が根強い気仙沼市の日門漁港や石巻市の表浜の防潮堤整備に関しては「地域の理解を得て、2020年度までに事業を完了させたい」と現計画を維持する考えを示した。
 菅原市長は15日の定例記者会見で、「地域住民が『防潮堤を造るのは困る』として、説得力のある意見を県に示した結果だ。市としても良かった」と話した。
 新たな防潮堤には、津波襲来時に閉鎖される陸こう(防潮堤の出入り口)が2カ所できる。菅原市長は「状況によっては長い時間、閉じられる可能性もあるはずだ。実際の運用には住民の理解と慣れが必要になる」と指摘した。


2017年12月16日土曜日


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