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<石巻・津波復興祈念公園>中核的施設に「祈りの場」 基本設計案示す

円形の屋根が特徴的な中核的施設のイメージ図

 東日本大震災で被災した石巻市南浜地区に津波復興祈念公園を整備する国と県、市は15日、空間デザインを検討する有識者委員会を市役所で開き、鎮魂や伝承の拠点となる中核的施設の基本設計案を示した。
 中核的施設は円形の平屋で、延べ床面積約1300平方メートル。約100人が収容可能な映像展示室や小展示室、多目的スペースを配置する。公園の中央付近に位置し、祈りの場に活用できる空間を設け、屋外の「追悼の広場」が使えない荒天時などに利用する。
 中核的施設では追悼・鎮魂のほか、震災の語り部や防災学習など多様な活動も想定。震災が発生した3月11日午後2時46分に日が差し込む位置には献花台を設置し、記憶の伝承を図る。
 県内で国営追悼・祈念施設が整備されるのは石巻市南浜地区だけ。多くの住民が避難して助かった日和山からの眺めも確保し、周辺環境と連携して祈りをささげられる空間にする。
 会合には委員長の涌井史郎東京都市大教授や亀山紘市長ら7人が出席した。涌井委員長は「追悼・鎮魂の思いを全世界に向けて発信するのにふさわしいデザインを、基本設計案を基に住民の思いも取り入れながら考えたい」と話した。


2017年12月16日土曜日


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