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<仙台高裁>切り付け事件受け来庁者の手荷物の内部を見せる「開披」検討 弁護士会は反対の意見書提出

 仙台地裁で6月、被告が法廷で刃物を振り回し、警察官2人が切り付けられた事件を受け、仙台高裁が2018年1月から実施する来庁者の所持品検査で、手荷物の内部を見せる「開披」の実施を検討していることが15日、分かった。仙台弁護士会は同日、プライバシーの侵害などを理由に反対する意見書を高裁に提出した。
 弁護士会によると、高裁の検討案では四つある出入り口のうち、北玄関と仙台簡裁に通じる連絡通路の2カ所にゲート式の金属探知機を設置。裁判関係者を除く来庁者全員を検査する。
 北玄関には18年4月以降、手荷物確認のためのエックス線検査機が導入される予定だが、それまで開披検査する。検査機を導入しない連絡通路は1月から開披検査するという。
 エックス線検査機での手荷物確認を実施している裁判所は東京、札幌、福岡の3カ所あるが、いずれも原則的に開披はしていないという。
 弁護士会は意見書で「来庁の度にプライバシー権と人格権の一部を放棄させることに等しい」と指摘。検査方法の変更や検査時期の延期などを求めた。
 仙台高裁の担当者は、開披検査を検討している事実を認めた上で「意見書へのコメントは差し控えたい。プライバシーが十分に保護されるよう検討したい」と話した。


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2017年12月16日土曜日


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