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<ささ結>ラベルが使えない!人気の新酒、急きょシールで覆う事態に…原因は農協の仕込み米出荷ミス

登録品種名の「東北194号」のシールが貼られた純米大吟醸酒=大崎市古川の酒販店「和屋」

 宮城県が開発した銘柄米「ささ結(むすび)」を使い、大崎市の寒梅酒造(岩崎隆聡社長)が製造する人気の日本酒「ささ結」の新酒に、従来のラベルが使えなくなる事態が起きた。仕込み用に出荷されたみどりの農協(宮城県美里町)のコメが、ささ結の銘柄基準を満たしていなかった。

 問題になったのは同社の純米大吟醸酒で、1.8リットル瓶約1600本分。発売直前に判明し、急きょラベルに登録品種名の「東北194号」のシールを貼った。販売元の大崎市古川の酒販店「和屋」は、通常価格より1.8リットルで100円値下げして2900円、720ミリリットルで50円値下げの1750円で販売している。
 大崎地方で作付けされる東北194号はササニシキ系の新品種で、(1)環境に配慮した農法で栽培(2)玄米のタンパク質含有率が6.5%以下−の基準を満たしたものを、ささ結として売り出している。
 同農協によると、タンパク質含有量はクリアしたものの、慣行農法だった1農家分の約4.8トンを誤って出荷。今月に入り、内部の確認作業で販売先が寒梅酒造だったことが分かった。
 日本酒の製造は、ささ結の宣伝と消費拡大が狙いで、市販米とラベルが同じ。商標を持つ大崎市は関係者と協議し、「ささ結でない原料が入っており、通常のラベルは使えない」(市農林振興課)と判断した。
 「酒の造りに自信はあるが、消費者には申し訳ない」と岩崎社長。年明けの仕込み分からは従来のラベルに戻せる予定で、「チェックを厳しくしてほしい」と農協側に注文する。
 みどりの農協の小畑真也営農部長は「正しく仕事が行われていれば防げたミスだった。チェック態勢をより厳しくし、再発防止に努めたい」と謝罪し、金銭的損失の補填(ほてん)に応じる考えを示した。


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2017年12月16日土曜日


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