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「よめー、よめー」昭和初期の花嫁行列が復活 台風で結婚式を延期したカップルが協力 岩手・岩泉

再現された昭和初期の花嫁行列

 岩手県岩泉町の「うれいら通り商店街」で今月、昭和初期に行われていた花嫁行列が復活した。地域活性化に取り組む住民有志が高齢者に聞き取り調査をして、衣装や祝宴の料理を再現。撮影した動画は郷土の歴史資料として活用する。
 「よめー、よめー」
 住民ら約200人が見守る中、花嫁が通ることを知らせる掛け声と祝い唄が寒空に響いた。
 黒の留め袖姿の花嫁を中心に露払いやちょうちん持ち、長持ち担ぎら約20人の行列が、新婦の家に見立てた商店から新郎の家に見立てた古民家に向かって約40分かけて歩いた。両家では当時の「三枚杯」の儀式や祝宴があった。
 新郎新婦は同町小本(おもと)の団体職員千葉慎也さん(29)と高校講師の遙香さん(30)。昨年8月の台風10号豪雨の影響で延期した結婚式を今年11月に挙げ、今回のプロジェクトに協力した。
 千葉さん夫婦は「みんなに祝ってもらい身が引き締まる。忘れられていた文化を残す手伝いができてうれしい」と口をそろえた。
 再現に当たり、商店街で雑貨店を営む茂木素子さん(42)が中心となって、町の高齢者数十人から話を聞いた。衣装や道具は町民や町歴史民俗資料館、遠野市の市民劇団から借りた。
 茂木さんは「記憶が途絶える前に記録しておきたかった。さまざまな年代の人が関わり、みんなが元気になって良かった」と話した。


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2017年12月16日土曜日


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