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<男鹿海洋高>未利用魚に味な工夫 カレーやふりかけに加工、来夏の販売目指し商品開発中

冷凍保存していたイナダを缶詰用に調理する生徒ら

 秋田県男鹿沖の底引き網に紛れ込む「未利用魚」の加工品開発に、男鹿海洋高(男鹿市)食品科学科の3年生28人が取り組んでいる。商品価値が低く、養殖魚の餌や肥料になっていたブリの幼魚イナダなどを使い、缶詰やふりかけを試作中だ。JR男鹿駅前に来年夏完成予定の複合観光施設での販売を目指す。

 イナダは脂が乗ってなく、加熱すると身がパサつく。旬の7〜9月ごろに刺し身として食べる程度で、1匹(2〜3キロ)は200円台。「大量に捕れるので付加価値を高めて売れないか」との漁業者の声を受け、同校は昨年度、加工方法の研究を始めた。
 加熱しても硬くならない調理方法や味付け、長期保存の方法を探り、昨年度はオイル漬けの缶詰めを試作。パスタなどの具材にする調理法も考えた。より気軽に食べられる方法を模索し、カレーに行き着いた。
 生徒らは先月、課題研究の授業として、校内の食品加工場でイナダを使ったカレーのルーを作った。一度蒸して臭みを抑え、角切りのこんにゃくを加えて食感のアクセントを出した。
 三浦萌未(めぐみ)さん(18)は「カレーとイナダが合うかどうか不安だった。食べやすい味に仕上げたので、魚嫌いの人を含め幅広い年代に食べてほしい」と話す。
 商品化の過程ではパッケージのデザイン、商標や意匠といった知的財産の管理も学ぶ。カレー以外にも小型のレンコダイのふりかけ、海藻を使ったスイーツにも取り組む。
 県内に水産物の缶詰め設備がある業者はなく、来夏は生徒が実習で製造したものを数量限定で売る予定。
 平川信重校長(59)は「資源を上手に使って売れる商品を作るにはどうすればいいか。考えることで生徒たちの主体的な学びにつながる」と期待する。


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2017年12月16日土曜日


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