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東北景況感横ばい 日銀12月短観、製造業は10年ぶりDIが2桁に

 日銀仙台支店が15日発表した東北の12月の企業短期経済観測調査(短観)によると、景況感を示す業況判断指数(DI)は全産業で10となり、9月の前回調査から変わらなかった。非製造業は天候要因でやや悪化したが、好調な製造業が下支えした。

 製造業は3ポイント上昇の10で2期連続の改善。2007年3月以来10年9カ月ぶりに2桁水準となった。
 電子部品の世界的な市場拡大に加え、2020年東京五輪・パラリンピックや首都圏の再開発を背景に多くの業種で改善した。鉄鋼は21ポイント上昇の57、金属製品は4ポイント上昇の50でともに好況となった。
 紙・パルプは原材料価格の上昇が影響し前期と同じマイナス50。輸送用機械は労働力不足から6ポイントダウンの5だった。
 非製造業は1ポイント低下の11。小売りは天候不順や自動車メーカーの無資格検査問題が響いて5ポイント低下の2。宿泊・飲食サービスも天候不順のほか、前期に大幅上昇となった反動で12ポイントダウンの9となった。物品賃貸は旅行用レンタカーが好調で17ポイントアップの44だった。
 規模別は大企業の製造業が8ポイント上昇の13、非製造業は8ポイント低下のマイナス4。中堅・中小企業の製造業は2ポイント上昇の10、非製造業は前期と同じ12だった。
 3カ月後の先行きDIは全産業が2ポイント低下の8。製造業は4ポイント上昇の14、非製造業は6ポイント低下の5を見込む。
 県別DIは表の通り。宮城、秋田、山形でやや悪化したが、10を超える水準を維持。3期連続で全県がプラスとなった。
 副島豊支店長は「製造業は改善が続き、生産設備が不足する企業も増えている。非製造業の悪化は一時的とみられ、今後も緩やかな景気回復が続くのではないか」と述べた。


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2017年12月16日土曜日


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