宮城のニュース

<JR福田町駅>エレベーター未設置 通行幅狭い自動改札...バリアフリー熱望9000人署名

早期改修を求めた意見交換会=11月30日、仙台市宮城野区

 バリアフリー化が遅れている仙台市宮城野区のJR仙石線福田町駅を巡り、早期改修を望む住民組織が集会の定期開催や署名活動の展開など、運動を活発化させている。住民側の熱意を受け、JR東日本も改修に前向きだ。
 線路をまたいで南北をつなぐ自由通路を併設する現在の駅舎は、1987年に改築された。JR東日本によると、昨年度の同駅の乗車人員は1日平均4010人に上るが、線路のカーブに沿ったホームの形状や駅舎の狭さなどからエレベーターは未設置。三つある自動改札機も通行幅が狭く、車いす利用者は通れない。
 地元住民によると、周辺に住む高齢者の中には、電車に乗るため、エレベーターのある約2キロ離れた小鶴新田駅までタクシーを利用せざるを得ない人もいるという。
 改善を求めるため2015年10月、田子地区などの町内会関係者を中心に「みんなにやさしい福田町駅をつくろう会」(野口健三会長)が発足。東北運輸局鉄道部の担当者を講師役にバリアフリーの勉強会を開いたり、約9000人分の署名をJR東と市に提出したりするなどの活動を続けている。
 11月末には、JR東日本仙台支社と市当局を招いた3回目の意見交換会で、支社担当者から「工事をやるべきだという立場で課題の検討を行っている」という前向きな発言を初めて引き出した。市公共交通推進課の担当者も「JRと同時期に、市が管理する駅前駐輪場などを再整備したい」と述べた。
 つくろう会の副会長兼事務局長の木村秀三さん(66)は「『整備困難駅』というこれまでの位置付けからは大きく前進したと思う。1年後にまた開く予定の意見交換会では、実現へ向けてより進展した話が聞けるように、会としても機運を高める運動を展開していきたい」と先を見据える。


関連ページ: 宮城 社会

2017年12月18日月曜日


先頭に戻る