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特別国会、衆院東北4新人の胸中は?「官僚は官邸を向き過ぎ」「先生と呼ばれるのは変」

 10月の衆院選を受けた特別国会が閉会した。学校法人森友、加計(かけ)学園問題を巡る野党の追及は迫力を欠き、東日本大震災の復興論戦も低調だった。初当選組に「安倍1強」と立法府の現場はどう映ったのか。東北の4人に胸の内を聞いた。

◎「安倍1強」/増す勢い危惧/「報道が誇張」

 安倍晋三首相は消費税増税分の使途変更を理由に衆院を解散。野党は民進党分裂による離合集散で自滅した。与党は改憲発議に必要な3分の2以上の議席を引き続き確保した。
 「衆院選を経て安倍1強がさらに勢いを増している」。立憲民主党の岡本章子氏(53)=比例東北=は危惧する。所属の予算委で森友問題の質疑を聴き「官僚は官邸を向き過ぎ。国民の方を向いて仕事をしてほしい」と注文を付ける。
 希望の党の緑川貴士氏(32)=同=は「安倍政権延命の要因の一つは野党のオウンゴール」と省みる。自身も在籍した民進党は立民、希望、無所属に3分裂。予算委の与野党の質問時間配分も「2対8」から「5対9」に押し切られた。「責任ある頼もしい野党にならなければ」と誓う。
 首相の出身派閥細田派に入った自民党の上杉謙太郎氏(42)=同=は「首相の力が強いのは実績があり、リーダーシップを発揮している結果だ」と強調する。
 「1強はメディアが誇張している」と語るのは同じ細田派の木村次郎氏(50)=青森3区=。党部会に連日参加して政策形成過程を知り「政府と自民党は車の両輪。相乗的な関係で議論を積み重ねている」として「政高党低」を否定する。

◎理想と現実/先生呼称は変/資料電子化を

 国権の最高機関の風景はどう見えたのか。仙台市議を5期務めた岡本氏は議場のざわつきが気になる。「本会議中は出入りも私語もあり、こんなに自由なんだという印象。市議会ではオンブズマンの目が光り、もっとしっかりしているかも」と苦笑する。
 「『先生』と呼ばれるのは変だし嫌。衛視さんの敬礼にもびっくり」。新人最年少の緑川氏は戸惑う。一方で「官僚の答弁のはぐらかし方も見た。持ち上げてもらう必要はない」と自然体を意識する。
 兄の太郎氏が死去し、青森県職員から転身した木村氏は「兄は別として国会議員は雲の上の人というイメージだったが、ベテラン議員とも気さくに話ができる雰囲気がある」と滑り出しを振り返った。
 上杉氏は大量の資料を抱えて院内を移動する議員の姿に疑問を持った。「紙ベースで仕事をするのはやめた方がいい。電子化すればタブレット端末一つで済む。予算節約で言えば、照明や空調も控えめにしてはどうか」と提案する。


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2017年12月18日月曜日


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