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名取の古い写真ありませんか 図書館が提供呼び掛け、震災前の風景デジタル化し保存

1958年の増田橋周辺とされる写真
現在の増田橋

 東日本大震災で被災し、代替施設で業務に当たっている宮城県名取市図書館が、市内を写した古写真の提供を呼び掛けている。震災前の閖上地区など昔ながらの風景をデジタル化して保存し、児童の地域学習や高齢者の認知症予防などに活用しようと企画した。撮影地点近くにQRコードを設置し、現在の風景と比較できる仕組みも練っている。

 6月から古写真の収集を始め、現在までに約720点のデジタル化を終えた。並行して撮影場所の特定作業も実施しており、場所を確定させる材料にもなるため、市民らからより多くの写真を求めたいという。
 集めた古写真は来年12月オープン予定の新図書館で展示するほか、ホームページで公開。撮影場所付近の商店などにQRコード付きステッカーを貼り、スマートフォンをかざせば懐かしい風景が眺められる計画を進めており、ステッカー貼付先も募っている。
 合併前の旧増田町役場の写真(1958年撮影)には市指定天然記念物「衣笠(きぬがさ)の松」が写っており、現在の様子と対比できる。旧増田橋や旧奥州街道などの写真もあり、記憶喚起による高齢者の認知症予防や、QRコードを利用したICT(情報通信技術)教育につなげる狙いがある。
 柴崎悦子館長は「被災した沿岸部を含め昔の名取を永久に残す意義ある事業。一枚の古写真をきっかけに老若男女が交流できることにもなるので、ぜひ協力してほしい」と話す。
 連絡先は図書館022(382)5437。


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2017年12月19日火曜日


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