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<楽天>松井裕世代に期待、和製大砲の台頭心待ち

東北楽天の立花陽三社長=2017年8月

 東北楽天の立花陽三球団社長(46)が18日、仙台市の球団事務所で河北新報社の取材に応じ、今季を振り返った。夏場に失速して3位だった成績に「けが人の影響を補えなかった」と反省しながら、将来に向けたチーム構成は「22歳の松井裕世代を中心にできつつある」と手応えを語った。(聞き手は野仲敏勝、佐々木智也)

◎東北楽天・立花社長、来季への手応え語る

 −今季は前半の快進撃から夏場に急失速した。
 「けが人が出て戦力低下したとき、連敗を止められなかった。1番茂木、2番ペゲーロが離脱した後、次のオプションがなかった。柳田、内川が負傷しても優勝したソフトバンクと選手層の差を感じた。代役の若手が活躍できたかという点で、ファームの役割を含めて課題は残った」

 −ドラフト会議を含め、オフの補強の手応えは。
 「年齢、ポジション別の選手分布図をつくると、松井裕前後の世代が分厚くなった。20歳代前半の茂木、田中和、オコエ、ドラフト2位の岩見(慶大)…。この世代がうまく成長すると強いチームになる。来年以降は高校生をしっかり取り、うまく育てばいいサイクルができる」

 −外国人選手は主力がほぼ残留した。
 「さらに新外国人のオコエ・ディクソン外野手を獲得し、野手は4人体制にする方向。長打力のある日本人がまだ少ないので、外国人にけが人が出たときのリスク管理は必要。来季は外国人4人が競争しながら、日本人の大砲も台頭してくる状況にしたい」

 −10月にサッカーJ1ヴィッセル神戸の社長に就任した。
 「神戸は来年から本拠地ノエビアスタジアム(神戸市)の運営事業者となる。東北楽天が創設から続けるチームと球場の一体運営のノウハウを生かしたい」

 −東北楽天に還元できる分野は。
 「たくさんあると思う。選手の疲労回復の手法はサッカー界がはるかに進んでいる。逆にデータを使った戦略分析はサッカーに生かせる。ノウハウの融合を目指したい」
 「両球団の経営一体化、人事交流も進めたい。チケット戦略、グッズづくりなど、できることは多い」

 −今季は主催試合で過去最多の177万人を動員した。
 「やはりチームが勝つことが重要。観客に占める招待券比率も12年の15%から今季は3〜5%に下がった」

 −今季は弘前市で1軍公式戦を初開催し、東北6県全県での試合を実現した。
 「今後も基本的に東北6県で試合をしたいが、やはり弘前市のように球場を改修し、熱心な自治体と組みたい。野球を通じたまちおこしや子どもの教育など、共感し合える自治体と一緒にやりたい」

[たちばな・ようぞう]1971年東京都生まれ。慶大卒後、メリルリンチ日本証券などを経て2012年8月から楽天野球団社長。今年10月からサッカーJ1神戸の社長を兼任。


2017年12月19日火曜日


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