宮城のニュース

<羽生結弦>五輪連覇へ不安 フィギュア全日本欠場、実戦不足否めず

NHK杯の公式練習中に右足首を痛め、顔をしかめる羽生=11月9日、大阪市中央体育館(川村公俊撮影)

 フィギュア男子で2014年ソチ冬季五輪金メダリストの羽生結弦(ANA、宮城・東北高出)が平昌五輪代表最終選考会の全日本選手権(21〜24日・調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ)を欠場することが18日、発表された。捻挫と思われた右足首の痛みが引かず、腱(けん)と骨にも炎症が見つかった。

 関係者によると、羽生の右足首は「(想定より)ずっと悪い」状態。平昌冬季五輪代表入りは間違いないが、ジャンプを着氷する右足の回復が遅れて試合勘も鈍り、フィギュア男子で66年ぶりの五輪2連覇へ不安が募る事態となった。
 負けず嫌いの性格で全日本出場に強い意欲を見せていたという。周囲から「五輪が大事だから、今回は諦めなさい」と諭され、受け入れた格好だ。現役時代に4回転ジャンプが武器だった02年ソルトレークシティー五輪男子4位の本田武史氏(郡山市出身)は「治ってからも影響は出ると思うし、癖になる部分。しっかりと治すことを優先しないといけない」と指摘する。
 羽生はリハビリや治療と並行し、氷上練習を再開することになるが、実戦不足は否めない。四大陸選手権(来年1月24〜27日・台北)で場数を踏む手段もあるが、強化拠点のカナダのトロントからは長距離移動となるため、療養明けで微妙という。五輪で2月16日に組まれた男子ショートプログラム(SP)を見据え、9日からの五輪団体が復帰戦の候補に挙がる。
 高得点の4回転ルッツは右足のつま先を突いて跳び、羽生が世界で初めて成功した4回転ループは右足で踏み切る大技。15年のグランプリ・ファイナルで世界歴代最高の合計330.43点を出したときは、難度の低いサルコーとトーループの2種類の4回転で完成度の高い演技を見せた。
 「守ることも捨てることもできる」と口にする4種類の4回転。どのような構成で勝負するか、五輪まで時間は限られている。


2017年12月19日火曜日


先頭に戻る