青森のニュース

出藍の子 十和田に育て 給付型奨学金、市が創設 誘致企業創業者が5000万円寄付

小山田久市長(右)から感謝状を受け取る田中さん

 十和田市は、寄付金5000万円を活用した給付型の奨学金制度を創設した。原資を提供した東京都八王子市の田中孝さん(72)は、極細ワイヤロープ製造などを手掛けるトヨフレックス(東京)の創業者。青森県と市の誘致企業として1988年、市内に工場を新設した縁で善意を届けた。
 田中さんは過去に、古里で小中学生向けの学習支援のための寄付をした経験があり、お世話になった十和田市でも「街のシンボルになる子が育ってほしい」との思いから寄付を決めた。
 奨学金の対象は高校や高専などに進学する市内の中学3年生で、経済的な条件を満たす20人。返還は求めず、入学前に準備金5万円、入学後3年間は毎月5000円を給付する。寄付金がなくなるまで約10年間続ける。
 奨学金制度の条例案は市議会11月定例会最終日の13日に可決、成立。市は15日、田中さんに感謝状を手渡した。市は今月中にも市内の中学校にチラシを配って募集を始め、2018年3月上旬に給付の対象者を発表する予定。
 条例名には田中さん本人の氏名が引用されている。「名前を入れない方が良かった」と田中さん。「自分がしたことがベースとなり、市教委が同様の寄付を受け付ける形ができればいい。そういう流れができる資金になってほしい」と話した。


関連ページ: 青森 社会

2017年12月19日火曜日


先頭に戻る