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<年の終わりに17東北>(1)「乾杯」あふれる笑顔

再建した店にのれんを掲げる阿部さん夫妻

 一年が終わろうとしている。東日本大震災から7度目の年の瀬になる。東北の被災地の表情や地域の習わし、人々の営みを見詰めた。

◎再開店舗で忘年会(岩手県陸前高田市)

 師走の街にまた一つ、明かりが戻った。
 震災で全壊した陸前高田市の飲食店「和食 味彩(あじさい)」が、6年9カ月ぶりに営業を再開した。「待ってました」「お帰り」。客席に笑顔が広がる。
 店を切り盛りする阿部昌浩さん(50)、裕美さん(50)夫妻は昼も夜も大忙しだ。忘年会の予約もひっきりなし。「感謝の気持ちでいっぱいです」と接客を担う裕美さんの声が弾む。
 にぎわいを取り戻そうと陸前高田市の人々は今年、大規模にかさ上げされた中心市街地で一歩を踏み出した。商業施設や市立図書館が相次いでオープン。個人店舗の再起は、阿部さん夫妻の店で10店舗を数える。
 「一店一店が強ければ魅力的な商店街になると思う。皆さん、そういう覚悟でやっている」
 今はまだ、さら地の多い中心市街地だけど、再びともしびあふれる街にしようと誓って「乾杯」。


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2017年12月20日水曜日


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