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<集団移転>一般開放区画への集合住宅建設を見合わせ 町「条件変更、住民に示すべきだった」

防災集団移転団地の一般開放の経緯を示した住民説明会

 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の防災集団移転団地の空き区画の一般開放を巡り、町は20日、住民説明会を役場で開き、地域の理解が得られるまで従業員寄宿舎とアパートの建設を見合わせる方針を示した。
 説明会は志津川中央団地が対象で、住民約80人が集まった。アパート建設などへの区画開放について佐藤仁町長は「空き区画が塩漬けのままでは国費が無駄になると考えて開放した。ただ、その前に住民の皆さんに示すべきだった」と釈明した。
 町によると、空き区画への寄宿舎・アパートの建設は住民の同意を条件とし、当面募集を見合わせる。既にアパートなどの建設用地として購入を決定している事業者には、住民の声を伝えた上で建設するかどうかを協議する。
 町内28地区で2016年12月までに造成した防災集団移転団地(827区画)のうち、113区画に空きが出た。町は分譲の条件を緩和し、利便性の高い志津川中央、志津川東の両団地で寄宿舎・アパート建設用の区画を指定。9月に希望者を募り、両団地の3カ所6区画で3事業者によるアパートなどの建設が決まった。
 一方で、団地の住民には条件変更の説明がなかったことから、不満の声が上がっていた。
 説明会で、住民から「一般開放する前に高台移転のルールを決めてきたまちづくり協議会に諮るべきではなかったのか」との質問があり、町担当者は「復興業務を急いで進めるため、大事なところを忘れていた。教訓にする」と述べた。


2017年12月21日木曜日


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