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津波被災地で発見の白骨遺体、室町時代の女性だった 放射性炭素年代測定で判明

 宮城県警亘理署は20日、亘理町吉田須賀畑で5月に見つかった女性の白骨遺体が室町時代(14〜16世紀)の人骨だったと発表した。外部の研究機関が、考古学で用いる「放射性炭素年代測定」を用いて死亡時期を割り出した。
 カルシウム成分を含む砂地などでは酸性土壌が中和され、骨が分解されずに残るケースがある。少なくとも400年以上前の遺体と判明し、同署は「事件性は問えない」とする文書を検察庁に送付。遺体を引き渡された町は、関係機関などと協議して対応を決める。
 遺体は5月25日、太陽光発電所用地造成現場で整地中の作業員が発見した。身長150センチ前後で30〜50歳の女性とみられ、全身の骨がバラバラの状態で見つかった。現場は海岸から内陸側に約600メートルで、東日本大震災前までは住宅があった。津波被害を受けて、災害危険区域に指定された。工事で地盤が震災前より1メートル前後削られていた。
 町郷土資料館によると、江戸時代初期には吉田地区の沿岸部に集落と港があった。資料館の菅野達雄学芸員は「墓の出土ではないので集落を示す資料とは言えないが、歯の状態などから当時の食生活の一端が分かるかもしれない」と話す。


2017年12月21日木曜日


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