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<年の終わりに17東北>(2)地域再建へ 祈り輝く

電飾を施した黒木さんの自宅。まだまだ住民の帰還が進まない地域を照らす

 一年が終わろうとしている。東日本大震災から7度目の年の瀬になる。東北の被災地の表情や地域の習わし、人々の営みを見詰めた。

◎原発事故被災地で電飾(南相馬市小高区)

 光の家が夕闇に浮かぶ。南相馬市小高区が地域ぐるみで取り組むイルミネーション。多彩な電球が華やいだ雰囲気を醸し出す。
 黒木俊幸さん(68)は2010年、自宅の電飾を始めた。翌年春、東京電力福島第1原発事故が発生。小高区は全域避難となった。
 自宅に戻れるようになったのは、長期滞在が可能な準備宿泊が始まった15年夏以降。この年から明かりの点灯も再開した。
 小高区の避難指示は16年7月に解除されたが、地元集落で帰還したのは黒木さんを含め6戸。かつての10分の1に届かない。
 「『除染作業員の慰労に』と思ったのが点灯再開のきっかけ。光に包まれて暮らしたくなってね」
 小高区のイルミネーションは02年に始まり、民家や商店が地域の冬にぬくもりを与えてきた。今年の参加は18戸。最盛期の56戸から減っても、地域再建を願う光は輝きを増している。


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2017年12月21日木曜日


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