広域のニュース

秋田出身117人が人生つづる 集団就職列車で上京、敗戦後過酷な逃避行 東京・県人組織が寄稿集

117人が寄稿し、出版された「首都圏在住秋田人 一〇〇人の物語」

 古里の秋田県を離れて首都圏に暮らす人々の自分史を集めた「首都圏在住秋田人 一〇〇人の物語」が出版された。東京都調布市に事務局を置く県人組織「秋田ひぇばなの会」が寄稿を呼び掛け、昭和の庶民誌といえる一冊にまとめた。
 30〜90代の117人が約2400字で執筆。写真と共に見開き2ページに1人ずつ掲載した。
 集団就職列車で上京した農家の次男三男。夢を追い続ける演歌歌手。1942年生まれの女性は樺太で敗戦を知り、過酷な逃避行の末に帰り着いた秋田を見て「なんて美しいところかと感動した」とつづる。どの文面にもそれぞれの人生模様と望郷の思いがにじむ。
 ひぇばなの会代表の出版発起人で介護事業所経営の田村輝夫さん(80)=北秋田市出身、川崎市在住=は「無名の人々のひたむきな努力が安定した社会を支えている。地方出身者の一見平凡な営みであっても記録に残す価値がある」と語る。
 ひぇばなの会は95年、首都圏各地の県人会のメンバーが集まって発足。秋田の食文化や芸能、歴史を語り合う公開フォーラムを都内で開いてきた。「ひぇばな」は「じゃあな」「またね」といった意味の再会を約束する秋田方言。
 A5判、292ページ、1944円。2000冊作った。連絡先は秋田ひぇばなの会事務局042(444)0351=エフテック内=。


関連ページ: 広域 社会

2017年12月21日木曜日


先頭に戻る