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<年の終わりに17東北>(3)重労働 支援隊も出動

冷たいセリ田に入り、収穫作業をする木村さん(中央)とボランティア

 一年が終わろうとしている。東日本大震災から7度目の年の瀬になる。東北の被災地の表情や地域の習わし、人々の営みを見詰めた。

◎「幻のセリ」収穫最盛期(宮城県登米市)

 登米市迫町北方地区で特産の「観音寺セリ」の収穫が最盛期を迎えている。シャキシャキとした食感で香りが強く、甘いのが特長。鍋に入れても、おひたしにしてもおいしい。他地域での栽培は困難で「幻のセリ」と呼ばれる。
 収穫時期は4月と12月。中腰の姿勢で泥の中から根ごと引き抜く作業は重労働。この時季、セリ田の水温は約5度。水が冷たい冬の作業は特に大変だ。
 セリ農家木村寿さん(73)は「今年は寒くなるのが早かったためか甘みが多い」と言う。注文が殺到し、収穫作業が追い付かないほどだ。
 約30年前に15人いた農家は年々減り、現在は7人で多くが高齢者。「後継者がおらず、伝統のセリが絶えてしまう」と、2年前から登米市内のボランティア団体「架け橋」の15人が作業を手伝う。
 架け橋代表の小野寺崇さん(36)は「泥で足が取られるし、腰は痛い。作業はきついがずっと支援したい」と話す。収穫は大みそかまで続く。


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2017年12月22日金曜日


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