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石巻の漁協3支所 カキ養殖の国際認証取得へ 

カキむき場で作業に精を出す生産者

 宮城県漁協石巻地区支所など石巻市内の3支所はカキ養殖について、水産養殖管理協議会(ASC)の国際認証の取得を目指し準備している。来春にも結果が判明する見通し。関係者は「海外も視野に入れた需要の掘り起こしや販路拡大につなげたい」と期待を寄せる。
 取得を目指すのは、石巻地区、石巻湾、石巻市東部の3支所。1シーズンでむき身計約700トンを生産する産地だ。3支所は2000年に「石巻かきブランド化事業委員会」を設立し、イベントなどを通してカキの魅力を発信している。
 認証取得には、環境への配慮など50の基準を満たす必要がある。3支所は東日本大震災前から密植の回避や海底清掃などの資源管理を行い、11月にあった予備審査ではおおむね良好な評価を得たという。取得の費用は市や県の補助を活用する見通し。
 認証取得を目指す背景には、漁業者の増加がある。市の水産業担い手育成事業などで、ここ2年間で10〜50代の約10人が漁業に参入。石巻地区支所の担当者は「若い世代に漁場を引き継ぐ持続可能な漁業の必要性が高まった。これまでの漁業者の努力を可視化することでブランド力向上も見込める」と説明する。
 県漁協の須田政吉カキ部会長(64)は「認証取得で大手スーパーなどからの引き合いも増えると思う。新たな価値を付加し、販路の面でも若手の参入を後押ししたい」と話す。
 環境に配慮した養殖を認証するASCは、世界自然保護基金(WWF)などが10年に設立。世界での認証はノルウェーやスコットランド、チリなどのサーモン養殖をはじめ500件超に上り、国際会議などで使用されている。16年には南三陸町戸倉のカキ養殖が国内で初めて認証を取得した。


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2017年12月22日金曜日


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