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宮古−室蘭間カーフェリー就航まで半年 宮古、ポートセールスが課題

川崎近海汽船のカーフェリー「シルバークイーン」

 岩手県にとって初となる宮古−室蘭(北海道)間のカーフェリー就航まで、22日で半年となった。物流拡大に期待が高まる一方「室蘭に比べて宮古は盛り上がりに欠ける」との指摘も。航路定着には岩手側のポートセールスが急務だ。
 2018年6月22日に就航する宮古−室蘭航路の概要は表の通り。川崎近海汽船(東京)は「シルバークイーン」(7005トン)を投入する。
 フェリーは近年、通信販売の活況に比例して宅配便の貨物輸送が急増している。同社が運航する八戸−苫小牧(北海道)航路は、宅配便が積み荷の3〜4割を占めるという。
 さらに室蘭港からは食用牛や子牛の積み込みも想定しており、岩手県は宮古港ターミナルに牛用の水飲み場を整備する。
 着々と進む宮古港の受け入れ準備を視察した青山剛室蘭市長は「航路の維持には安定した物流の確保が大切。岩手県、宮古市の皆さんも働き掛けてほしい」と注文も忘れなかった。
 室蘭港は1990年代半ば、フェリー5航路を有していた。しかし、大都市の札幌により近い苫小牧港の台頭で、08年に全ての航路を失うという苦い経験がある。
 航路復活に向けて室蘭市は積極的にポートセールスを展開。企業訪問は毎年約100社に及ぶという。
 これに対し、宮古市の企業訪問は、ここ2年でわずか17社。宮古市議会の12月定例会では、議員が「室蘭との温度差」を指摘する場面もあった。
 室蘭市の田村仁港湾政策課長は「フェリーが毎日入港すると人と物の流れが変わり、燃料、リネン関係などの経済効果も期待できる。まだピンとこないだろうが、好影響はこれから実感できるはず」と助言する。
 宮古市は16年6月に地元商工団体などと「宮古港フェリー利用促進協議会」を設立。来年1月には盛岡市で、企業が集中立地する岩手県内陸部向けのセミナーを開く予定だ。


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2017年12月22日金曜日


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