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アルミ原料販売の東北軽金属 エゴマ食品製造事業に進出

エゴマの商品をPRする相原社長

 アルミ原料販売の東北軽金属(白石市)が、健康食品として注目されるエゴマを使った食品の製造・販売事業に取り組んでいる。人口減で本業の売り上げ縮小が予想され、事業の多角化で生き残りを図る。

 バジルやニンニク風味のエゴマ油のほか、ゴマのように使えるパウダータイプなど一般向けの7種の商品を扱う。使用するエゴマはいずれも無農薬栽培で、添加物を使っていない。取引先は宮城県内の道の駅やスーパーなど100を超え、ネット通販も展開する。
 同社の主業務はアルミのリサイクル。資源ごみとして回収されたアルミ缶などを仕入れ、選別してメーカーに納める。集荷量は東北一だが、将来的な市場の縮小は避けられない。
 相原仁社長は「市場がグローバルな大企業は選択と集中が基本戦略だが、人口が減る地方の企業は経営多角化で生き残る必要がある」と判断。高齢化が進み、健康食品には安定した需要があるとみて、近年人気のエゴマに目を付けた。
 エゴマはシソ科の植物で必須脂肪酸の一種「α−リノレン酸」を豊富に含み、血栓や高血圧を予防する作用があるとされる。東北では福島県で多く栽培され、白石市周辺も適地だった。
 同社は15年5月、白石市で試験栽培を開始。16年には農業と食品加工に参入するため会社の定款を変更し、エゴマ事業の専門部署を設立した。
 エゴマは自社産のほかタイからも買い入れ、洗浄から搾油、瓶に充填(じゅうてん)するまでの工程を本社の工場で一貫して実施。16年11月、地元産のエゴマを使った「プレミアムえごま油」と、タイ産使用の安価な「レギュラーえごま油」を発売した。
 相原社長は「市場にマッチしたものづくりを徹底し、会社の収益増につなげたい」と意気込む。


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2017年12月23日土曜日


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