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<年の終わりに17東北>(4)豊作祈願の伝統守る

穀物の種子を丁寧に貼り付ける住民たち

 一年が終わろうとしている。東日本大震災から7度目の年の瀬になる。東北の被災地の表情や地域の習わし、人々の営みを見詰めた。

◎弥生画作り(青森県鶴田町)

 穀物の種子で絵を描く弥生画作りが今年も青森県鶴田町で進められている。来る年の豊作を祈願するため、地元の住民が江戸時代から続く伝統を200年以上守っている。
 住民10人でつくる制作団体「元町弥生会」は、町内の鶴田八幡宮の神楽殿で作業に励む。「福禄寿(ふくろくじゅ)と布袋尊(ほていそん)」と題した作品は縦1.9メートル、横3.2メートル。津軽地方を象徴する岩木山と津軽富士見湖を背景に、七福神の福禄寿と布袋尊、来年の干支(えと)の犬を描く。
 もち米や黒豆など10種10色の穀物の種子で飾る作業は11月下旬に始まった。会員たちは下絵に合った色の種子を選び、接着剤とピンセットを使って丁寧に貼り付ける。完成した弥生画は今月31日、鶴田八幡宮の鳥居に飾られる。
 元町弥生会副会長の吉田亘さん(36)は「伝統を絶やさぬよう若い世代にも参加を促し、引き継ぎたい」と話した。


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2017年12月23日土曜日


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