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<里浜写景>見学者にもあふれる臨場感 魚市場(塩釜)

塩釜市魚市場

 100キロ超級も交じるマグロの群れ。目利きがなめるように見て、次々に競り落とす。1匹わずか数秒。「すごいスピード」。「さすがに生の臨場感」。プロの瞬間芸に、誰もが思わず身を乗り出す。
 東日本大震災の津波で浸水し、全面的に建て替えたばかりの塩釜市魚市場。3棟で構成される建物は2階部分がデッキでつながる。一般の人はそこを歩いて建物を巡り、荷さばき所の競りを見学できる。
 四方ガラス張り。明るく開放的な空間は木目調の通路と相まって、ホテルのような雰囲気。「観光客や市民が気軽に訪れる場所にしたかった」。塩釜市の担当者の狙い通りの出来栄えに仕上がった。
 「にぃまー、いぃはちー」と階下からまじないのような声。秒単位の駆け引きが始まったらしい。スリリングな浜の「劇場」は、見に来た人も主役の気分。
(文と写真 写真部・長南康一)

<メモ>市場は南、東、中央の3棟で、競りは南棟2階から見学。展望デッキからは、「千賀の浦」と呼ばれ歌枕になった港全体が望める。開館は午前7時〜午後5時。水曜休館。今月29日から1月3日までは休館。連絡先は塩釜市魚市場管理事務所022(364)6151。


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2017年12月24日日曜日


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