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<全国高校駅伝>仙台育英女子V、男子3位 名門鮮やか復活劇、集団転校騒動乗り越えて

仙台育英女子1区の三浦瑠衣選手(右)をねぎらう釜石監督(左)。中央は2区のエカラレ選手=24日、京都市の西京極陸上競技場

 名門の鮮やかな復活劇だ。京都市で24日あった全国高校駅伝で、仙台育英は女子が独走で23年ぶりの頂点に立ち、男子も7年ぶりに3位入賞を果たした。2012年の選手の集団転校騒動を乗り越え、一からチームづくりに取り組んだ2人の監督の熱意が都大路に結実した。
 男子のレース後、競技場脇のテントに戻った真名子圭(まなこきよし)監督(39)を女子チームの釜石慶太監督(30)が出迎えた。ともに2012年の監督就任から6年目。苦労を知る者同士、無言で抱擁を交わし互いをたたえ合った。
 2人は11年の大会後、当時の監督が突然退任したのを受けてチーム再建を託された。指導経験はない上、主力選手10人が愛知県の私立校へ集団転校。ゼロからのスタートを余儀なくされた。
 1年目は女子が全国高校駅伝43位、翌年50位。男子は2年連続で出場権を逃した。釜石監督は「指導者として出はなをくじかれた」と言い、真名子監督も「勝つこともできず、選手募集も苦しかった」と明かす。
 チーム再建へ、まず信頼回復に取り組んだ。「地元から愛されるチームに、仙台育英で走りたいと思われるチームに生まれ変わる必要があった」と両監督。それまで関わることがなかった県代表チームにも積極的に選手を出すようにした。
 中学生の有力選手に、それぞれに合った育成プログラムを作り、勧誘した。その結果、区間賞を取った1年の木村梨七選手(仙台市向陽台中出)ら地元の有望株が集まるようになった。
 真名子監督は「6年間は長かったが、振り返ればあっという間だった」と笑顔を見せた。釜石監督は「支えてくれた卒業生や学校関係者、保護者に強かった育英でなく、強くなった育英を見せていきたい」と力を込めた。


2017年12月25日月曜日


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