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生きがいと地域交流で一石二鳥 災害住宅住民が老人ホーム定期訪問 カラオケで親睦深める

一緒にカラオケを楽しむ災害住宅の住民と老人ホームの入居者ら=2017年12月19日、仙台市宮城野区

 東日本大震災に伴う仙台市宮城野区の災害公営住宅「新田東市営住宅」(33世帯)の住民らが近隣の老人ホームを定期訪問し、入居者との交流を続けている。施設の高齢者にとって生活にめりはりが付く上、地域交流にもつながる一石二鳥の取り組みとなっている。
 住民らは9月から毎月1回、宮城野区新田東の介護付き有料老人ホーム「ツクイ・サンシャイン仙台」を訪ね、1階の地域交流スペースで入居者らとカラオケなどで交流している。年齢を重ねても明るく過ごそうと、集まりを「ひまわり会」と名付けた。
 スペースの活用策や復興支援などを検討していたホーム側が、市社会福祉協議会の担当者を通じて災害住宅の役員らに相談したことを機に交流が始まった。スペースは災害住宅の手狭な集会所より広く、住民からも「思い切りカラオケを楽しめる」と好評だ。
 19日にあった今年最後のカラオケ会では、災害住宅とホームから6人ずつ参加し、歌謡曲や童謡などを歌った。帰り際には、顔なじみになった参加者同士が「良いお年を」「おばあちゃん、風邪ひかないで」などと声を掛け合った。
 ホームで暮らす小原三郎さん(90)は「大勢でカラオケをすると盛り上がり、毎回刺激になっている」と感謝。運営する株式会社ツクイで地域連携担当のエリアサービスコーディネーター今井儀さん(37)も「入居者はどうしても社会との接点が少なくなりがちだ。息長く、双方にメリットのある活動を続けられればうれしい」と強調する。
 災害住宅の管理運営委員会副会長佐藤弘行さん(74)は「自分たちにとっても生きがいや気分転換になっている。今後も広く参加を呼び掛け、交流を深めたい」と話す。


2017年12月25日月曜日


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