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柳美里さん、南相馬の自宅で朗読劇イベント 来春にも自宅を書店に改装

柳さん宅のガレージで行われたクリスマス朗読劇

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地支援のため、南相馬市小高区に移住した作家柳美里さん(49)が24日、自宅のガレージで朗読劇イベントを開いた。柳さんが自宅で開業準備を進めている書店カフェ「フルハウス」に併設予定の劇場「LaMaMa ODAKA(ラママオダカ)」のプレオープンイベント。近くの住民や県内外のファンら約140人が観劇した。

 披露したのは、柳さんの小説「ねこのおうち」をクリスマス向けにアレンジした朗読劇。
 末期がんの妻と妻に寄り添う夫、飼い猫ゲンゴロウの悲しくも心温まるやりとりを、柳さんの友人のフリーアナウンサー渡辺真理さん(50)、NHKアナウンサー吾妻謙さん(48)が演じた。終幕では、来場者全員で「きよしこの夜」を合唱した。
 柳さんは2015年に神奈川県鎌倉市から南相馬市原町区に移住し、今年7月に小高区に移った。旧避難指示区域の子どもや住民の居場所づくりを目指し、来春にも自宅を書店に改装する計画だ。
 書店名「フルハウス」は柳さんが初めて書いた小説のタイトルで、大入り満員という意味。「初心に返って店を開き、多くの住民が帰還してほしい」との思いを込めた。
 併設の劇場は広さ約100平方メートル。住民が自由に文化活動を発表できる場にしようと自宅のガレージなどを改装する予定で、来秋の開設を目指す。
 柳さんは「劇場を完成させてから劇をやるのではなく、住民の皆さんと一緒に劇が生まれたこの場所に劇場を建てたい」とイベント開催の狙いを語った。

◎書籍購入費を募集 CFで500万円目標
 南相馬市小高区にある自宅に書店カフェ「フルハウス」を整備中の作家柳美里さんは、書籍購入に充てる費用をインターネットのクラウドファンディング(CF)で募っている。
 目標額は500万円。CF専用サイトの「Motion Gallery(モーションギャラリー)」で来年2月28日まで受け付ける。出資5万円で柳さんがガイド役を務める小高ツアー、10万円で直筆原稿などを贈る。


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2017年12月25日月曜日


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