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<年の終わりに17東北>(7)奉納し新年スタート

色鮮やかな梵天作りに励む町内会の男性たち=秋田市広面

 一年が終わろうとしている。東日本大震災から7度目の年の瀬になる。東北の被災地の表情や地域の習わし、人々の営みを見詰めた。

◎「三吉梵天祭」の梵天作り(秋田市)

 休日の午前10時すぎ、秋田市広面の公民館に、広面町内会の男性10人ほどが集まった。地域の太平山三吉神社で来年1月17日にある「三吉梵天(ぼんでん)祭」に奉納する梵天作り。年に1度、同町内会の師走の恒例行事だ。
 梵天の長さは持ち手の棒を含め約3メートル。本体の竹籠に色鮮やかな布や紙を飾り付ける。参加者は赤や青の布を縫い合わせたり、紙飾りを作ったりしながら約4時間かけて完成させた。
 会社員福島直人さん(46)は「梵天を奉納してようやく新年を迎えられる。祭りで今年の鬱憤(うっぷん)を晴らし、威勢良く一年のスタートを切りたい」と話した。
 無病息災や五穀豊穣(ごこくほうじょう)などを祈願する祭りは江戸時代に始まったとされる。男衆が梵天を掲げ、先陣を争ってもみ合いながら奉納する様子から「けんか梵天」とも呼ばれる。かつては町内会ごとに梵天を作っていたが、少子高齢化もあり、手作りは珍しくなった。


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2017年12月26日火曜日


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