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「水位15.1M」津波の高さと脅威伝えるGSの被災看板撤去へ 国道かさ上げ、保管が困難

津波の高さを示すガソリンスタンドの看板

 東日本大震災の津波の高さを伝える陸前高田市のガソリンスタンド「オカモトセルフ陸前高田」の鉄柱看板が、国道45号のかさ上げ工事に伴い、来年7月までに撤去される見通しになった。

 看板上部のパネルには震災後、「津波水位15.1M(メートル)」と記した矢印を掲示。剥落やへこみをあえてそのまま残し、津波の脅威を伝えてきた。
 陸前高田店は移転することになり、担当チーフの杉村幸亮さん(24)は「津波の高さが一目見て分かる看板。ここで営業を続けたかった」と惜しむ。
 看板は屋外広告の規制が強化される以前の設置のため、店舗移転先に移設することもできない。市に保管や展示を相談したが、これも難しいという。
 震災後の2012年に営業を再開したスタンドの周辺は、震災遺構として保存される旧道の駅「タピック45」以外の建物が取り壊され、今も看板を見上げて写真に収める人が少なくない。
 震災当時、避難した高台から街並みとともに看板が津波にのまれるのを見た元従業員は「家族や家を失った人たちのことを思えば、撤去した方がいい」と語った。


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2017年12月27日水曜日


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