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宮古・田老の仮設商店街「たろちゃんハウス」今月末で営業終了 支え支えられ商いつなぐ

宮古市田老地区の仮設商店街「たろちゃんハウス」。31日に全営業を終える

 東日本大震災で被災した岩手県宮古市田老地区にある仮設商店街「たろちゃんハウス」が、31日で営業を終了する。震災から半年後の2011年9月にオープンして以来、同じ敷地に立ち並ぶ市内最大の仮設住宅団地「グリーンピア団地」の被災者の生活を支えてきた。大半の店は既にそれぞれ別の場所で再出発しており、最後に残った1店も新天地に移る。

 たろちゃんハウスには食料品店、食堂、理髪店など22店舗が入居していた。このうち19店舗は再建を果たし、2店舗は廃業。食料品店「山長商店」が最後までのれんを掲げてきた。
 山長商店の山本悦治さん(53)は「仮設店舗のおかげで商売を続けられた。これからもお世話になった地域の皆さんに喜んでもらえるよう、商いに精を出したい」と話す。新店舗は来年2月、道の駅「たろう」内に完成予定だという。
 仮設商店街の店主らでつくった「たろちゃん協同組合」は、今後も互助組織として残す。理事長の箱石英夫さん(64)は「これからが本当のスタート。田老を取り巻く環境は変わっていくが、力を合わせて乗り切りたい」と前を向く。
 市は、たろちゃんハウスの退去期限を当初16年9月としていたが、建築資材の高騰や人手不足で店舗の再建が遅れ、延長措置を3回繰り返してきた。
 隣接するグリーンピア団地には最も多いときで407戸1039人が暮らしていたが、11月末現在で24戸46人に減少。一部では解体工事も始まっている。


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2017年12月27日水曜日


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