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<スピードスケート>加藤が3位 4大会連続五輪へ ゆっくりスタート成功「賭けだった」

男子500メートル 3位に入った加藤(川村公俊撮影)

 スピードスケート五輪代表選考会は27日、長野市エムウエーブで開幕し、男子500メートルで32歳の加藤条治(博慈会、山形中央高出)が34秒683で3位に入り、34秒60の国内最高記録で1位となった長谷川翼(日本電産サンキョー)、34秒680で2位の山中大地(電算)とともに代表入りを確実とした。加藤は4大会連続の出場となる。
 男子5000メートルは一戸誠太郎(信州大、山形中央高出)が1位。ウイリアムソン師円(日本電産サンキョー、山形中央高出)は6位だった。
 男子8人、女子10人が上限の代表は最終日の30日に正式発表される。

 加藤は強さを誇示するかのように両腕を広げ、観客の歓声に拍手で応えた。今大会で長谷川に塗り替えられるまで自身が持っていた国内最高記録に0秒04差と迫る好記録。4大会連続五輪出場を確実にした。
 スタートであえてゆっくり脚を動かす作戦に出た。最初の10メートルは3、4割の力で氷を踏みしめる。一歩一歩を丁寧に刻むことで、逆に加速。9秒6台前半を想定した100メートルをトップタイの9秒49で駆け抜けた。
 今季は、力みから出だしの3、4歩目で失速するレースが目立った。ゆっくり動きだすスタートは以前も取り入れたことのある作戦。「久しぶりの試みで勇気が要るし、賭けだった」とほっとした表情を見せた。
 前回五輪のソチ後は右膝のけがに苦しんだ。若手の台頭で以前のような絶対的な地位はなくなったが、32歳のベテランには積み重ねた経験がある。「相当苦しい思いをしてきて、好タイムを出せた。今の力は出し切った」と相好を崩した。
 課題もしっかり見据える。最後の100メートルは体力が続かず失速した。「今の実力では、山中に勝てない。(長谷川)翼に勝てるかは微妙。五輪に向けて仕上げ逆転する」。冷静に分析する口ぶりからは自信がうかがえた。
(佐藤夏樹)


2017年12月28日木曜日


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