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<ほっとタイム>家族の絆で取り戻す 避難先でも「日本一のシクラメン」

農林水産大臣賞の受賞を内堀雅雄福島県知事に報告する根本さん

 「家族で頑張ってきた成果です」。11月にあった全国花き品評会シクラメン部門で、最高賞の農林水産大臣賞を受賞した福島県南相馬市の根本修二さん(65)はしみじみ語る。
 花が中央に集まるよう葉を外側に出す「葉組み」を1鉢ごとに繰り返す丁寧な生育法を長年、続けてきた。2001年から5年連続で大臣賞を獲得する快挙も成し遂げている。
 東日本大震災の津波でハウスが浸水し、東京電力福島第1原発事故で避難を強いられた。「やるしかない」。長男雄二さん(39)に勇気をもらい、半年後に市内の避難先で栽培を再開した。
 震災前にも生育の難しさから栽培を中断していた時期があった。「自分が継ぐ。もう一度、親子でシクラメンをやろう」。再挑戦を後押ししたのも雄二さんだった。
 「花は幸い風評被害が少ない。今こそ浜通りの特産にするチャンスだ」と根本さん。親子の絆で取り戻した日本一の称号を誇りに未来を見据える。(福島総局・阿部真紀)


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2017年12月28日木曜日


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