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<東北スポーツ10大ニュース>1位はやっぱり楽天? それとも羽生結弦?

巨人戦でプロ野球新となる7試合連続2桁三振を記録した東北楽天・則本。次のDeNA戦で記録を8試合連続に伸ばした=6月1日、コボパ宮城
自身が持つ世界歴代最高得点を更新した羽生のフリー。逆転で世界選手権を制した=4月1日、ヘルシンキ
チェコ・オープンで史上最年少優勝を果たした張本=オロモウツ(国際卓球連盟提供・共同)

 プロ野球東北楽天が日本シリーズ進出にあと一歩と迫り、エース則本昂大は三振の山を築いた。フィギュアスケートの羽生結弦(ANA、宮城・東北高出)が逆転で世界選手権を制覇。大谷翔平(岩手・花巻東高出)の大リーグ挑戦が決まり、女子ゴルフの宮里藍(東北高出)は引退した。喜びがあれば、悔しさもあった一年。河北新報社が選んだ東北のスポーツ十大ニュースを紹介する。

[1]楽天4年ぶりAクラス
 東北楽天は4季ぶりにクライマックスシリーズ(CS)に進出する躍進を遂げ、エース則本昂大が8試合連続2桁奪三振のプロ野球新記録を樹立した。
 東北楽天は4連勝で開幕ダッシュに成功すると、初の日本一に輝いた2013年以来となる首位で前半戦を終え、7月末には貯金を球団史上最多の31に伸ばした。8月以降、2度の大型連敗があり最終順位は3位。だがCSファーストステージは第1戦を落とした後2連勝で西武を撃破し、続く王者ソフトバンクとのファイナルステージも第1戦から2連勝。最後は力尽き、惜しくも日本シリーズ進出は逃したが、18年に王座奪還を狙う手応えをつかんだ。
 けん引役の則本は6月1日の巨人戦で野茂英雄(近鉄)の記録を破る7試合連続2桁奪三振記録を打ち立て、8日のDeNA戦で8試合連続と記録を更新した。

[2]羽生3季ぶりの世界一
 フィギュアスケートの羽生結弦が3〜4月にあった世界選手権(ヘルシンキ)で、3季ぶり2度目の優勝を飾った。ショートプログラム(SP)では首位に10.66点差をつけられて5位と出遅れたが、フリーで4度の4回転ジャンプを決め、自身の世界歴代最高を塗り替える223.20点をマーク、劇的な逆転勝利を収めた。2度目の制覇は日本男子としては初。
 羽生は11月のグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯の公式練習中に右足首を痛め、平昌五輪代表最終選考会の全日本フィギュアにも出場しなかったが、これまでの実績が評価され五輪代表に選出された。1月の四大陸選手権にも出場せず、ぶっつけ本番で五輪連覇に挑む見通しだ。

[3]大谷が大リーグに移籍
 プロ野球日本ハムで投打の「二刀流」として活躍した大谷翔平がポスティングシステムによって米大リーグ、エンゼルスに移籍することが12月9日、決まった。交渉した球団は西海岸に本拠地を置くチームを中心に七つ。決め手には「縁」などを挙げた。移籍1年目に2桁勝利、2桁本塁打を達成すれば、ベーブルース以来100年ぶりとなる。
 昨オフに成立した新労使協約により、大谷は25歳未満のドラフト対象外の外国人選手となりマイナー契約しか結べなかった。契約金は231万5000ドル(約2億6000万円)とされている。背番号は17。12月25日、札幌ドームで記者会見を開き、ファン約1万3000人に別れを告げた。

[4]宮里藍プロ生活終える
 女子ゴルフの宮里藍が「意欲の維持が難しくなった」として9月、フランスであったメジャー最終戦、エビアン選手権を最後に14年間のプロ生活を終えた。
 2003年の東北高3年時、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子を制してプロ転向。06年から主戦場とする米ツアーでは263試合に出場し9勝、賞金830万ドル(約9億2130万円)を得た。10年には世界ランキング1位に。賞金ランクは09年の3位が最高。メジャー制覇は達成できなかった。日本ツアーでは15勝、獲得賞金は4億1807万円余り。

[5]張本ツアー最年少優勝
 卓球男子の張本智和(エリートアカデミー、仙台市出身)が8月、チェコ・オープン(オロモウツ)のシングルスで元世界ランキング1位選手を破り男女を通じワールドツアー史上最年少優勝を成し遂げた。優勝時は14歳61日。それまでの最年少記録は女子の伊藤美誠(スターツ)が持っていた14歳152日、男子は于子洋(中国)の16歳30日。
 5〜6月の世界卓球個人戦で史上最年少で8強入りしたほか、12月24日まで仙台で開かれた世界卓球団体戦の日本代表選考会でも優勝するなど、日本を代表する選手に成長した。

[6]松山全米OP2位
 男子ゴルフの松山英樹(東北福祉大出)が6月の全米オープンで2位となった。メジャーでの2位は日本人の過去最高。最終ラウンドに猛チャージをかけ、首位とは4打差だった。8月の全米プロは、1打差の2位から最終ラウンドをスタート。単独首位で折り返し、メジャー制覇の期待が高まったが、後半に崩れて5位に終わった。世界ランキングは一時、日本人最高の2位になった。

[7]青森山田高初制覇
 1月の全国高校サッカー選手権決勝で青森山田が前橋育英(群馬)を5−0で破り初の頂点に立った。東北勢の優勝は2007年の盛岡商(岩手)以来10年ぶり。
 前月、高円宮杯U−18(18歳以下)チャンピオンシップを制し、Jリーグユースも含めたこの年代の王者として臨んだ青森山田は、優勝候補として厳しいマークを受けながら、初の高校世代2冠を勝ち取った。

[8]仙台育英高女子V
 12月24日にあった全国高校駅伝(京都)で女子の仙台育英が1時間6分35秒、歴代2位の好タイムで23年ぶり3度目の優勝を飾った。2区でケニア出身の留学生、エカラレが区間記録を更新する走りでトップに立ち、その後は独走。男子でも仙台育英が3位に入った。

[9]大相撲青森勢活躍
 大相撲の阿武咲(青森県中泊町出身)が秋場所で新入幕から3場所連続2桁白星を挙げた。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降初の快挙。安美錦(青森県深浦町出身)は九州場所で、昭和以降最年長の39歳で再入幕。千秋楽に勝ち越し、敢闘賞を受賞した。

[10]佐々木監督が辞任
 高校野球の強豪で今年夏の甲子園大会で8強入りした仙台育英高の硬式野球部員ら15人が青葉区の飲食店や選手寮内で飲酒、喫煙を繰り返していたことが12月に発覚した。寮の管理体制の甘さが露呈し、佐々木順一朗監督が辞任を表明した。

[次点]室屋初の年間優勝
 プロペラ機を操縦してタイムを競うレッドブル・エアレース世界選手権で室屋義秀(チームファルケン、福島市在住)が日本人初の年間総合優勝を飾った。全8戦のうち7戦を終えた時点で2位の室屋は、10月の最終戦で今季4勝目を挙げて逆転した。

[12]男子ゴルフの宮里優作(東北福祉大出)が初の賞金王。優勝4回、獲得賞金総額は約1億8283万円。

[13]プロボクシングの藤岡奈穂子が12月、WBO女子ライトフライ級王座に就き、日本選手初の世界5階級制覇達成。

[14]男子バスケットボールの仙台89ERSがB2陥落。

[15]宮城県女川町に拠点を置くサッカーのクラブチーム、コバルトーレ女川がJFL昇格。

[16]女子バレーボールチームの仙台ベルフィーユが経営悪化を理由に解散。「地域密着」も6年で幕。

[17]J1仙台がYBCルヴァン・カップで4強。前身のヤマザキナビスコ・カップを通じて初。

[18]夏の甲子園で盛岡大付(岩手)と仙台育英が8強。

[19]宮城、山形、福島の3県で全国高校総体(南東北インターハイ)を開催。

[19]6月に弘前市で東北楽天―オリックス戦。青森県でプロ野球1軍公式戦開催は29年ぶり。


2017年12月28日木曜日


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