宮城のニュース

<今年の水揚げ>3年連続不漁響く女川、サンマ1万トン割れ気仙沼、ブランド化が奏功の石巻、サバ・カツオけん引した塩釜

気仙沼漁港に水揚げされたサンマ。今年は歴史的な大不漁となった=8月23日、宮城県気仙沼市

 宮城県内の主要4魚市場は28日、今年の業務を終え、水揚げ実績がまとまった。サンマが歴史的な不漁となり、主力とする女川の水揚げ量は東日本大震災が起きた2011年を除くと06年以降で最低となった。気仙沼は初めてサンマが1万トンを割った。石巻はブランド化などが奏功し、震災後で最高の水揚げ額となった。塩釜はサバ、カツオがけん引し、数量・金額とも前年を上回った。

●女川
 女川魚市場はサンマの3年連続不漁が響き、水揚げ量は前年比18.8%減の3万5618トンにとどまったが、金額は1.0%増え80億5568万円となった。
 数量は主力のサンマが31.0%減の9516トンと激減したのが影響したほか、カツオやイサダなど多くの魚種が不漁だった。ただ、魚価が高く推移し、金額は目標の80億円を達成。養殖ギンザケは19.3%増の34億2100万円だった。
 加藤実専務は「水産加工会社にとっては不漁に加え魚価が高く、大変厳しい状況だ」と話した。

●気仙沼
 気仙沼市魚市場の水揚げ量は前年比2.4%減の7万3870トンで、金額は5.4%減の188億5145万円だった。震災前の10年比で数量は71.3%、金額は83.8%の水準。
 サンマは大不漁で前年比28.2%減の9676トン。1万トンを初めて割った。平均単価が上がったため金額は21億2738万円で9.6%減にとどまった。一本釣りと巻き網を合わせた生鮮カツオは不調だった昨年とほぼ同水準(1.7%増)の1万9779トン。21年連続の日本一は達成した。気仙沼漁協の臼井靖参事は「サンマとカツオが不調だった。来年は回復してほしい」と話した。

●石巻
 石巻魚市場の水揚げ量は11万2656トン、金額は208億3217万円で、前年を数量で18.1%、金額では25.1%上回った。
 金華サバや、国の「地理的表示保護制度(GI)」に登録された銀ザケ「みやぎサーモン」など高級魚のイメージ戦略に注力。サバは数量では前年比で5.4%減ったが、単価が上昇して金額は5億700万円増の31億3600万円。銀ザケは約6億円増の27億8500万円。マダコが豊漁で前年比6.5倍の609トン、金額は7.5倍の5億7000万円を記録した。
 佐々木茂樹常務は「寒流系のサンマやスルメイカは振るわなかったが、暖流系の魚が水揚げ全体を底上げした」と語った。

●塩釜
 塩釜市魚市場の水揚げ量は前年比4.2%増の2万2557トン、金額は3.3%増の107億3565万円となった。
 好調だったのはサバの巻き網。数量は震災後最多だった前年を47.5%上回った。カツオの一本釣りも68.9%増で順調だった。一方、主力のマグロはえ縄の水揚げ量は11.6%減と低迷。近海の漁場が形成されなかった。巻き網の水揚げ量は5.9%増で、相場が高値で推移したため金額は約4割アップした。
 魚市場管理事務所の担当者は「サバやカツオなどの水揚げが増えており、主力魚種になるよう力を入れたい」と話す。


関連ページ: 宮城 経済

2017年12月29日金曜日


先頭に戻る