岩手のニュース

文化財触れて知る 北上市博物館が新年から実物大模型展示

鉄鐘の模型(左)と実物
3Dプリンターで作った竜頭(左)と錫杖頭

 岩手県北上市立博物館が、地元企業と連携して文化財の実物大模型作りに取り組んでいる。最新の3D技術や伝統の鋳造技術を駆使し、手で歴史的遺物に触れてもらおうという試みだ。2018年1月5日、本物と模型を並べた展示が始まる。
 模型になったのは、平安時代の仏教文化を伝える国指定重要文化財の「銅竜頭」と「銅錫杖(しゃくじょう)頭」、大竹廃寺跡(北上市)から出土した市指定文化財の「鉄鐘」の3点。
 竜頭と錫杖頭は、「いわてデジタルエンジニア育成センター」(北上市)の3Dプリンターで樹脂製の模型にした。担当の小野寺亮太さん(28)は「データで見るのと模型を手にするのでは印象が違う。模型なら子どもから大人まで楽しんでもらえる」と語る。
 鉄鐘の模型は鋳物製造の岩手製鉄(同市)が担当。3Dデータから砂型を作り、約1センチの厚さで鉄を流し込んだ。リーダーの高橋建一さん(48)は「歴史ある出土品を復元する貴重な経験。精密機械の土台にも使われる鋳物技術を多くの人に知ってほしい」と話す。
 北上市で11月にあった収蔵品の3Dデータの活用法を考える催しでは、参加者から土器型食器や竜頭を模した傘の柄などのアイデアが示された。今後、これらの提案を参考に博物館グッズの開発を検討する。


関連ページ: 岩手 社会

2017年12月29日金曜日


先頭に戻る