広域のニュース

<2017年東北10大ニュース>2位−4位 北ミサイル、仙台市長選、いじめ自殺

北朝鮮によるミサイル発射で、仙台市地下鉄は一時運転を見合わせた=8月29日午前6時35分、仙台市泉区の泉中央駅
市長選で初当選を確実にし、支持者から拍手で迎えられる郡氏。安倍政権への批判が追い風となった=7月23日、仙台市青葉区
仙台市折立中生のいじめ自殺について、教諭による体罰を同市議会に報告し謝罪する市教委の大越裕光教育長=5月19日

 河北新報社は2017年の東北10大ニュースを選んだ。1位は10月の衆院選。自民党が大勝し希望の党が惨敗した東北の有権者の投票動向を、今年最大のニュースと位置付けた。8月末と9月中旬に繰り返された日本上空を通過する北朝鮮の弾道ミサイル発射が、2位で続いた。北朝鮮絡みでは11月下旬から相次ぐ北朝鮮からとみられる木造船の漂着も10位に入った。東日本大震災と福島第1原発事故からもうすぐ7年。原発事故と向き合い再生の道を歩み続ける福島発のニュース2題が6、7位となった。

(2位)北ミサイル次々発射

 北朝鮮は8月29日午前5時58分(日本時間)、弾道ミサイル1発を発射、北海道上空を通過し襟裳岬先の太平洋上に落下した。東北でも全国瞬時警報システム(Jアラート)が作動し、交通の乱れや休校など市民生活に影響した。
 9月15日午前6時57分にも発射し、東北は再び緊迫した。ともに直接被害はなかったが、漁業関係者には不安や怒りが渦巻いた。住民の避難訓練を実施していた青森、秋田、山形の住民も対応を迫られた。
 新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)を11月29日発射。国際的な緊張が続く。

(3位)仙台市長に郡和子氏

 2期8年務めた仙台市の奥山恵美子前市長(66)が4月、突然の引退を表明。無所属新人4人の戦いとなった7月の市長選で、民進党衆院議員から転じた郡和子氏(60)が初当選した。女性市長誕生は奥山氏に続き2人目。同時に奥山氏まで4代続いた行政出身市長の流れが途切れた。
 国政与野党対決の構図となった選挙戦は、郡氏を民進、共産、社民、自由の各党が支持・支援する野党共闘の態勢。安倍政権を直撃した加計学園問題などが追い風となり、自民、公明両党と日本のこころが支持した対立候補を破った。

(4位)いじめ自殺遅い対応

 仙台市青葉区の折立中2年男子生徒が教諭から体罰を受けた上、いじめを訴え4月26日に自殺した。これを含め、市内では2年7カ月間で中学生3人がいじめを苦に命を絶った。福島県内では1月に須賀川市の中学1年の男子生徒、2月に南相馬市の中学2年の女子生徒がそれぞれ自殺した。
 折立中の事案で仙台市教委は当初、いじめの存在を認めず、国から指導を受けた。自殺の原因や再発防止の提言をする第三者機関は7カ月以上たって、調査に向けてようやく始動した。一連の対応で教育行政への信頼は大きく揺らいだ。


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2017年12月29日金曜日


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