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<Jアラート>「避難行動取らず」84% 今年2度作動 高齢世代の情報伝達課題

 8、9月に北朝鮮の弾道ミサイルが日本上空を通過して全国瞬時警報システム(Jアラート)が作動した際、仙台市内で避難行動をしなかった市民が8割に上ることが、東日本リサーチセンター(仙台市)の調査で分かった。高齢世代でJアラートに気付かなかった割合が多く、情報伝達に課題が。
 調査は、屋外にいた場合は頑丈な建物や地下に、屋内の場合は窓がない部屋などに避難したかどうかを尋ねた。Jアラートが作動した8、9月の両日とも避難行動を「行わなかった」との回答は84.2%で、「両日とも行った」の11.4%を大きく上回った。「8月のみ行った」は1.2%、「9月のみ行った」は1.9%だった。
 Jアラートに気付いたかどうかは、81.4%が「両日とも気付いた」と答えた。「どちらも気付かなかった」も11.7%あった。「どちらも気付かなかった」との回答を年代別でみると、20代は6.0%だったのに対し、60代は22.0%で4倍近い開きがあった。
 ミサイル落下時の対策の有無は「特に何もしていない」が77.8%。「家族で話し合うのみ」は18.8%で、「対策を行っている」は2.5%にとどまった。
 同社企画調査部は「高齢世代のうち携帯電話やスマートフォンを持っていないか、持っていても緊急情報の受信設定が分からない割合が多いのではないか。仙台市中心部は防災行政無線がなく、情報伝達手段の確保が求められる」と指摘した。
 ミサイルは8月29日と9月15日のいずれも早朝に発射。調査は10月、仙台市居住の20〜60代の男女1000人を対象に実施し、全員から回答を得た。


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2017年12月30日土曜日


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