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震災から7度目の大みそか 幸せ願う灯 温か

10キロほど離れた仙台のビル街が見える名取市閖上地区。手前には、かさ上げされた住宅地で新たな暮らしの明かりがともる

 東日本大震災、東京電力福島第1原発事故から7度目の大みそかを迎えた。
 年の瀬の夕刻、仙台市のビル街を離れ、津波で被災し復興事業が進む名取市の閖上地区を歩いた。
 海を望む高台に、今年完成した集合型の災害公営住宅が5棟並ぶ。夕闇が深まるにつれ、一つ、また一つ窓に温かな灯がともる。
 被災地では今年、岩手、宮城、福島を中心に5万人余りが仮設住宅を離れ、新たな一歩を踏み出した。その一方で、仮設住宅などで暮らす全国の避難者は7万7436人(12日現在、復興庁調べ)に上る。
 入り江の対岸には再建された「ゆりあげ港朝市」の屋根が見える。31日まで恒例の「年末市」が立ち、ナメタガレイやタコなど縁起物を求める人たちで活気づく。
 年末、久しぶりに帰省して、古里の料理に癒やされている人もいるだろう。先立ってしまった大切な人に、一年の無事を報告する人もいるだろう。
 住まい、暮らし、仕事…。復興の歩幅は一人一人違っても、幸せを願う気持ちは変わらない。
 明日から2018年。今日ばかりは歩を緩め、一年の労をねぎらいたい。


2017年12月31日日曜日


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