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<全国高校ラグビー>花園で2回戦 東北勢3校熱戦

明和県央―秋田工 後半5分、秋田工・児玉(手前)が中央にトライを決める=花園ラグビー場
土佐塾―郡山北工 後半13分、郡山北工・高橋憲(右手前)がタックルで相手選手の突進を阻む=花園ラグビー場

 全国高校ラグビー第3日は30日、東大阪市の花園ラグビー場で2回戦16試合が行われ、東北勢3校が登場し、秋田工は明和県央(群馬)を41−7で下し3回戦に進出した。郡山北工(福島)は土佐塾(高知)と12−12で引き分けたが、抽選で郡山北工が3回戦に駒を進めた。黒沢尻工(岩手)はAシードの京都成章に0−54と完敗した。
 報徳学園(兵庫)がBシードの御所実(奈良)を22−17で破った。2連覇を狙う東福岡や桐蔭学園(神奈川)などのAシード勢は、順当に勝ち上がった。
 Bシードの石見智翠館(島根)は、全国優勝5度の常翔学園(大阪第3)に43−33で競り勝った。前回大会準優勝の東海大仰星(大阪第2)は熊本西を57−12で退けた。
 来年1月1日に3回戦8試合が行われる。

◎秋田工、3回戦へ

 ▽2回戦
秋田工 41 19−0 7 明和県央(群馬)
       22−7

 【評】秋田工がモールで攻めて快勝。前半5分、敵陣ゴール前から押し込んで菊地が先制トライを奪うと、前半29分と後半17分も同じ形で菊地が決めた。守備の集中力も高く、明和県央の反撃を1トライ1ゴールに抑えた。

<児玉主将、独走トライで流れ決める>
 秋田工が6トライの快勝で初戦を飾った。モールで押し込んでからの菊地の3トライが目立ったが、試合の流れを決定づけたのは児玉主将。19−7の後半5分、敵陣20メートル付近のラックから左サイドを独走し、中押しのトライを決めた。
 その3分前に守備の隙を突かれ、相手に初得点を許した。「自分が1本取って振り出しに戻そうと思った」。自ら率先して嫌な雰囲気を断ち切った。
 次の3回戦は優勝候補の東海大仰星(大阪第2)と当たる。「今度は一つのミスが命取りになる。締まったゲームにしたい」。快勝に浮かれず課題を口にした。

◎郡山北工、終盤粘り

 ▽2回戦
郡山北工(福島) 12 7−12 12 土佐塾(高知)
            5−0

 【評】郡山北工が試合終了間際に同点として抽選勝ち。敵陣ゴール前のラックで圧力をかけて守備を崩した。0−12の前半31分は後藤がトライ。後半30分には高橋憲が押し込んだ。序盤は土佐塾の展開に苦しんだが、FWの粘りが勝った。

<同点トライ「とにかくがむしゃら」>
 郡山北工がラッキーな形で3回戦進出を決めた。同点でトライ、ゴール数も土佐塾と同じ。試合後に抽選を行い、後藤主将が「出場権あり」と記されたカードを引き当てた。
 粘りで幸運を引き寄せた。試合終了間際の後半30分、最後のプレーでじわじわとゴールに迫る。機能しなかった得意のモールからラックに切り替え、圧力をかけた。何度も押し戻されながら、最後は高橋憲が抜け出して同点のトライ。「とにかくがむしゃらだった」と白い歯を見せた。
 過去2度の出場とも初戦敗退。初めて進む3回戦で前回優勝の東福岡とぶつかる。後藤主将は「土佐塾の分まで食らい付きたい」と相手の無念の思いを背負って臨む。

◎黒沢尻工力及ばず

 ▽2回戦
京都成章 54 26−0 0 黒沢尻工(岩手)
        28−0

 【評】黒沢尻工が8トライを許して完敗。体格とスピードで上回る京都成章に球際の攻防で後手に回った。攻撃もラックからボールを奪われてリズムを崩して無得点。後半の6人の選手交代も効果がなかった。

<強豪相手に完敗>
 何もできなかった。黒沢尻工は強豪の京都成章に無得点で完敗。阿部竜二主将は「無得点は嫌だったが全然突破できなかった。全国レベルについていけなかった」と肩を落とした。
 FWの平均体重が約6キロ少ない体格差は想定内だったが、球際の強さは予想以上だった。強烈なタックルを浴びてラックでボールを保持できず、ターンオーバーから失点を重ねた。体力を消耗し、得意のバックスの展開力でも後手に回った。「後輩たちは体が小さくても筋力を付けて来年につなげてほしい」と主将。悔しさが後を託すチームの糧になることを願った。


2017年12月31日日曜日


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