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<2018宮城の選挙>(下)美里など7町長選

 2018年の宮城県内の自治体選挙は、4市6町の首長と3市2町の議員が任期満了を迎える。今月21日投開票の美里町長選、同町議選を皮切りに、いずれも9月までに実施される。来年1月任期満了の丸森町長選も年内に行われる見通し。東日本大震災からの復興の在り方や人口減対策などを巡り論戦が展開される。

◎町長選

<美里>
 現職相沢清一氏(65)は、昨年の町議会9月会議で再選を目指し立候補表明。他に出馬の動きはなく、相沢氏が初当選した2014年の前回同様、無投票の可能性が大きくなっている。
 相沢氏は、待機児童解消や少子化に伴う中学再編、農業活性化などの政策を掲げる。東北電力女川原発(女川町、石巻市)の再稼働には、反対の立場を貫く。地元の商業、農業団体などの支持を固める。

<利府>
 5期目の現職鈴木勝雄氏(73)が昨年11月に引退を表明。同12月には、元町議吉田裕哉氏(40)を皮切りに、元町職員大野尊行氏(44)、前町議会副議長羽川喜冨氏(56)、元参院議員熊谷大氏(42)が相次いで出馬表明した。1967年の町制施行以降、最多の新人4人による戦いになりそうだ。
 吉田氏は町政刷新、大野氏と羽川氏は文化複合施設の一部見直し、熊谷氏は同施設整備の推進をそれぞれ訴え、懸案の交通インフラ整備とともに選挙の焦点になる。鈴木氏は後継指名こそしないが、熊谷氏への全面応援を表明している。

<山元>
 2期目の現職斎藤俊夫氏(68)は「7〜8合目に来ている復興創生の今後を見据えて判断したい」と述べるにとどまるが、3選出馬が有力視される。
 東日本大震災で被災した住民の移転先として三つの新市街地整備を終え、JR常磐線内陸移設を主導するなど復興に向けたハード整備で手腕を発揮した。
 一方、常磐線再開に時間を要したことなどもあり人口が急減。街づくりへの評価は分かれ、現町政に批判的な住民らが対立候補擁立を目指す動きもある。

<亘理>
 1期目の現職斎藤貞氏(75)の動向が注視される。昨年の町議会12月定例会では「残りの期間の職責を精いっぱい全うしたい」と態度を明確にしなかった。
 斎藤氏は副町長を経て2014年に斎藤邦男前町長の後継候補として町長選に出馬し初当選。仮設住宅の解消や被災した町営施設「わたり温泉鳥の海」の民間への運営委託など復興を着実に進めた。
 75歳は県内の首長で最年長。高齢を懸念する声もあるが、対立候補擁立の表立った動きはない。

<柴田>
 4期目の現職滝口茂氏(66)の動向が最大の焦点。本人は態度を明らかにしていない。「『花のまち柴田』の実現に向けた事業を任期中にやり遂げることで今は精いっぱい」と話す。他に水面下で立候補を模索する動きも複数あるが、具体化はしていない。
 滝口氏は2002年初当選、14年の前回は新人2人との戦いを制した。町内の船岡城址公園を拠点とした観光振興策に力を入れる。

<七ケ宿>
 1期目の現職小関幸一氏(65)は態度を明確にしていないが「現在進めている地方創生事業を完成させるのが責務」と述べ、再選出馬に意欲をにじませる。
 人口1500を切り、県内で最も高齢化が進む中、若年層の定住促進と交流人口の拡大へ向けた施設整備に取り組む。町中心部のにぎわい拠点は2019年度の完成を見込む。
 14年の前回は3選を目指した当時の現職が小関氏の立候補の意向を受けて引退し、無投票で初当選。今回も現時点で対立候補擁立の動きは出ていない。

<丸森>
 2期目の現職保科郷雄氏(67)は、「しかるべき時期に判断する」として進退を明らかにしていない。
 保科氏は東京電力福島第1原発事故への対応に一定程度の道筋を付け、少子化対策などに本腰を入れている。大きな失点もなく、周辺によると、3期目を目指す意欲は十分とみられる。
 保科氏は2010年、前町長を破り初当選。14年の前回は無投票で再選された。町議会内にあった保科氏支持派と反町長派の対立は今のところ目立っていないが、今後、対抗馬擁立の動向が注目される。

◎町議選

 美里、七ケ宿の2町で行われる。定数は美里が16で、2014年の前回と同じ。七ケ宿は現行9だが、1減の8とする方向で議論が進む。美里は町長選との同日選が確定、七ケ宿も同日選となる見込み。


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2018年01月04日木曜日


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