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<八木山ベニーランド>たこ揚げ 風を抱き天に届け 愛好会、子どもたちにコツ伝授

雪の降る中、手作りのたこを手に走る子ども

 仙台市太白区の八木山ベニーランドで3日、恒例の「新春たこづくり教室」があり、遊園地を訪れた親子連れなど約15人が参加した。雪のため、和紙で作る「するめ天ばた」は揚げられなかったが、代わりにビニールだこの制作に挑戦。たこ揚げが初めてという子どももいて、伝統的な正月の遊びに引き込まれた。

 愛好者でつくる「仙台凧(たこ)の会」と八木山ベニーランドの共催。園内の一室で、子どもたちはダイヤ形などに切ったビニールに好きな絵を描き、凧の会のメンバーに糸の取り付け方や骨組みのバランスを教わりながら作り上げた。
 悪天候で揚げられなかったするめ形の「するめ天ばた」作りも体験でき、参加者は江戸時代から仙台に伝わる伝統を身近に感じ取った。
 完成すると、子どもたちは早速雪の降りしきる外へ。悪戦苦闘しながらも凧の会メンバーのアドバイスで少しずつ風をつかめるようになり、歓声を上げて走り回った。
 初めてたこを作ったという宮城県亘理町の亘理小5年小田悠太君(11)は「思ったよりも結構飛んだので楽しかった」と満足げな様子。一緒に訪れた伯父の小田英了さん(46)も「今の子どもにたこ揚げの面白さを伝えられてよかった。材料がそろえばすぐ飛ばせそうなので、自宅でも作ってみたい」と話した。
 凧の会は「するめ天ばた」の魅力とたこ揚げの面白さを伝えるため、ボランティアで子どもたちなどへの普及活動に取り組んでいる。ベニーランドでのたこづくり教室は約20年続く恒例行事という。
 凧の会の浜弘二会長(75)は「たこ揚げは空と風との対話で、どんなに寒くても子どもたちにとってこんなに面白い遊びはないと思う。もっと魅力を広めたい」と語る。


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2018年01月05日金曜日


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