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医療機器をフィンランドの展示会へ 宮城、山形の企業4社売り込む

IFGが開発したパスリーダー

 医療機器を開発、製造する宮城、山形両県の中小企業4社がフィンランドを足掛かりに、欧州連合(EU)加盟国での商品展開を目指している。健康福祉分野の先進国、フィンランドとの連携を進める仙台フィンランド健康福祉センター(仙台FWBC)=仙台市=の支援を得て10〜12日、同国最大の医療展示会「ドクター2018」に参加することが決まった。今後、関税撤廃などで日本との貿易が活発化するEU市場に売り込む。

<磁気で刺激>
 4社はIFG(仙台市)とTESS(同)、ヤグチ電子工業(石巻市)、タカハタ電子(米沢市)。このうちIFGは、主に脳卒中の後遺症で手足がまひした患者のリハビリに使う磁気刺激装置「パスリーダー」を開発した。
 パスリーダーは電気を使う従来の刺激装置に比べて痛みが少なく、衣服を着たまま使えるため、患者の負担を軽減できる。末梢(まっしょう)神経用の磁気刺激装置は世界的にも珍しいという。
 森和美社長は「中小企業が商品を輸出するにはビジネスパートナーが不可欠。手を組んでくれる商社を見つけたい。リハビリの需要がどれだけあるのかも探りたい」と意気込む。
 ドクター2018は、フィンランドの首都ヘルシンキ市で開催される同国最大規模の医療展示会で、昨年は医療関係者約7000人が来場。4社は展示会への出展のほか、高齢者介護施設などでの製品紹介、現地企業との個別商談も行う。
 日本とEUは昨年12月、関税の撤廃・削減や知的財産ルールを盛り込んだ経済連携協定(EPA)交渉で妥結。19年に主要部分の発効を目指しており、輸出入の活発化が期待される。

<認証が必須>
 一方、EU内で医療機器を販売するには、製品がEUの基準に適合していることを表示する「CEマーク」の取得が必須となる。4社がフィンランドの商社と組むことができれば、認証を取得しやすくなる。
 展示会への出展や商社とのマッチングに尽力した仙台FWBCの斎藤賢吾室長は「各社の機器は世界でも類を見ない画期的な商品だが、独自の海外販路がない。仙台FWBCのノウハウを生かし、EUでのビジネスにつながるよう支援したい」と話した。
 仙台FWBCは仙台市産業振興事業団が運営。フィンランド政府と連携して健康福祉産業の育成や海外取引の支援に携わってきた。


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2018年01月06日土曜日


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