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<成人式>7年ぶり地元で式典 故郷再生の誓い新た 福島県富岡町、浪江町

浪江町では式典後、新成人に小学校時代の思い出の品が手渡された

 東北各地で成人式が行われた7日、東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が一部を除き昨年春に解除された福島県富岡町、浪江町は7年ぶりに地元で式典を開いた。全員が古里を離れている新成人は同級生や恩師との再会を喜び、地域再生の誓いを新たにした。
 富岡町の式には新成人約100人が参加した。東京の専門学校2年瀬谷諒太さん(20)が「式を地元で迎えられたのはこの上ない喜び。社会に貢献できる人材に成長する」と誓いの言葉を述べた。懇親会では実行委員会が制作した小中学校時代のスライドショーが上映された。
 実行委員長を務めた大学2年山本翔大さん(20)=新潟市=は「富岡は住民の絆が強い町だった。たまに帰ったときに温かく迎えてくれるような町であり続けてほしい」と話した。
 新成人約110人が出席した浪江町の式典では大学2年山本幸輝さん(19)=埼玉県=が代表し「町民全員がつながっていれば、復興を成し遂げられると信じている」と古里への思いを語った。
 新成人は記念撮影をしたり、小学校時代の記念品を受け取ったりした。町は原発事故後、町民の多くが避難する二本松市内で式典を開催していた。
 昨年に引き続き村内開催した飯舘村の式典には新成人約40人が出席。代表の主婦野中茜衣梨(あいり)さん(20)=福島市=は「震災を機にたくさんの人と出会い、勇気をもらった。これからは私たちが恩を返す番。村のより良い未来のために努力していく」と決意を語った。
 菅野典雄村長は「長時間のバス通学など避難先での苦労を乗り越え、立派に成人式を迎えたことに敬意を表したい。原発事故のつらい経験を生かし、人間として成長してほしい」とエールを送った。


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2018年01月08日月曜日


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