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増える薬剤耐性菌 抗菌薬の処方見極めが大切 仙台でセミナー

耐性菌増加の現状と対策を紹介したセミナー

 抗生物質が効かない薬剤耐性菌(AMR)の現状と対策を学ぶ臨床セミナーが6日、仙台市青葉区のアエルであった。専門家は、医療機関が処方する抗菌薬の適正使用と菌の拡散防止を呼び掛けた。
 耐性菌は抗菌薬の過剰投与などによって突然変異したもので、2013年の世界の死者数は70万人に上るとされる。耐性菌増加の背景について、国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンター(東京)の具(ぐ)芳明情報・教育支援室長が説明した。
 具氏は「発展途上国を中心に抗菌薬の使用量が増加し、発生した耐性菌が院内感染して各地に広がっている」と指摘。国内では肺炎球菌や大腸菌などで耐性菌の検出割合が高いという。
 東北大大学院医学系研究科講師の青柳哲史氏(感染症学)は「抗菌薬の処方が必要な感染症なのか、自然治癒が見込める程度の症状なのか、医師の診断の見極めが重要」と強調。東北医科薬科大の関雅文教授(同)は「ワクチン接種だけでなく、手洗いなど基本的な衛生対策を徹底してほしい」と述べた。
 国立国際医療研究センター病院の主催で、東北各地の医療従事者ら約100人が来場した。


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2018年01月09日火曜日


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