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<宮城県美術館>見える収蔵庫導入へ 隠れた部分見せる面白さ 東北初、24年度改装オープン

豊富な収蔵品を見ることができるヴィジブル・ストレージ
親子で創作活動が楽しめるキッズ・スタジオ

 宮城県教委は2024年度の改装オープンを予定する県美術館(仙台市青葉区)のコンセプトや施設イメージの中間案をまとめた。東北初で、国内でも珍しい「ヴィジブル・ストレージ(見える収蔵庫)」などの設備を導入。来館者の好奇心をくすぐる仕掛けを用意し、芸術の多様な楽しみ方を提案する。
 ヴィジブル・ストレージは一部に透明な壁を設け、バックヤードの収蔵品も見えるようにする展示手法。高いところまで密集して保管された美術品や、作品の入れ替え作業を可視化することで、隠れた部分を見せる面白さがある。
 現在、県美術館が展示する作品数は収蔵物全体の10%にも満たない。県教委生涯学習課の担当者は「スペースを有効活用し、より多くの作品を見せたい。定期的に配置を変更し、来るたびに新鮮味が感じられるようにしたい」と意気込む。
 親子で芸術活動を楽しめる「キッズ・スタジオ」も新設。木材や粘土などを使った創作や巨大絵画の共同制作などに取り組める場を提供する。子どもにも理解できるよう作品解説の充実を図り、学校単位での利用も積極的に受け入れる。
 高校の文化部や美術サークルの作品展などに使われる県民ギャラリーの利便性も高める。要望の多い小規模な展示がしやすいよう構造を変え、現在の地下から地上1階に場所を移して一般来場者が入りやすいようにする。
 来館者が誰でも利用できる300平方メートルの交流ラウンジを新設し、ミュージアムショップの拡充やカフェやレストラン以外に飲食ができるスペースの設置など、気軽に訪れやすい工夫が随所に盛り込まれた。
 リニューアルの具体的な内容は有識者の懇話会などで検討を重ね、17年度内に方針を固める。19年に基本設計に着手し、22年から工事に入る予定。


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2018年01月09日火曜日


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